梅の枝とコンニャク


敷地を歩いて枯れ枝を集めに行く。梅の木の折れ枝があったので、それも採取。ロープで巻いて小脇にかかえて母屋へ運ぶ。そこでノコを使って30~50cmほどに折っていく。これが囲炉裏に使いやすいサイズなのだ。落下した折れ枝は常にある。枯れているので薪置き場で乾かさずともすぐ使えるのがよい。

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囲炉裏パン/その2


木工を本格的に始めるにあたり、いつも刃物を研ぐ必用がある。室内で研げるような場所というか形が必用だ。そこで砥石の台をつくる。廃材の角材と合板で砥石を載せる箱をつくり、そこにビニール袋を敷いて水が入るように作った。良く切れる刃物は仕事を早く正確に安全にする。ここで鉋、ノミ、彫刻刀、切り出しナイフ、竹用刃物、そして包丁などを研ぐつもりだ。

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囲炉裏ピザ


漬けておいた白菜を取り出し、囲炉裏で米を炊いて、カブとワカメのみそ汁で朝食兼昼食。しかし、何度でも書くが、山の水と薪で羽釜で炊いた米のウマさはもうほんとうに尋常ではない。ゴトクを使えば囲炉裏でご飯が簡単に炊ける。羽釜というのは本当に優れたもので、蓋の部分からの吹きこぼれがほとんどない。囲炉裏なら外で焚き火で炊くときの風の影響もなく安定した火力を維持できる。囲炉裏とカマドを併用していた昔の暮らしでは、羽釜はカマドでと決まっていたけど、囲炉裏でも簡単に炊けるんだよね。すこーし長めに火をかけ、わずかなお焦げをつけるのはテクがいるけどね。

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囲炉裏でパンを焼く


囲炉裏にあたりながら年賀状のデザインなどをやっていると、イタルさんがやってきて「外の水道が壊れちまったんだ。塩ビの接着剤は持ってるかい?」という。凍結で破裂したようだった。アトリエにはいざというときのために塩ビ管はいろいろな径を用意してあり、曲がりや径違いのジョイントなど、様々なヤクモノも揃えてある。それらを組み合わせてなんとか修理できた。「材料代だけでも払わしてくれんかの」とイタルさんは言うが「いつもお世話になっているし、困ったときはお互い様ですから」と断ると、お酒を1本持ってきてくれた。

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空っ風のスギ枝


アトリエの大家さん宅に家賃を払いに行く。この機会にKさんの昔の少年時代の話を聞くのがいつも楽しみなのだが、囲炉裏や水車の話が面白かった。H集落にはかつて水車が2台あり、1台はY先生宅のすぐ下のあたりにあったらしい。水車当番の回覧板(板に墨書き)があって、その順番で粉を挽いたそうだ。臼は石でできており、杵はヒノキではなかったか、との事。

石臼や水車、などというと、遠い昔の懐古趣味に思われがちだが、現代のハイテクを駆使して水車を造れば高性能で小規模発電まで可能なものができるはずだ。いまは精緻なボールベアリングがあるのだし、弱電技術も日本はすばらしいものを持っているのだから。

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