バルセロナに続いて2回目のドミトリーはニース駅から近く。中にバーがあって朝食が取れるようになっている。トイレとシャワーは部屋内にあって便利なのだがさすがに3段ベッドの最上部は登り降りがキツかった(汗)。宿泊者はほとんど若者だが、一人だけ同室に僕より年長の(たぶん)おばちゃんがいてシンドそうだった。ドミトリーはシャワーやトイレが共同だしやはり落ち着かないなぁ。
18 rue Paganini, ニース, 06000, フランス
ドミトリールーム(5~6人部屋) 男女共用 ベッド1名分 朝食付
2泊, ドミトリーベッド1台€ 77.73
10 % の消費税/VAT 込€ 7.77
合計料金 € 85.50(14,190円)
朝食は軽いバイキングでこんな感じ。しかし彼らは朝から野菜はあまり摂らないのかな? 野菜類がまったく無い(果物はある)。僕は朝からサラダをばりばり食べる派なんだが。
荷物は移動が多いので日本でも長旅によく使っているモンベルのトラベルバッグを背負ってきたのは先に書いた通り。あとはいつものウェストパッグに予備の小さくたためるデイパックを使っている。そして首下げ式のケースにパスポートと予備の現金とクレカ。このドミトリーには専用のロッカーがあって、トラベルバッグなど大荷物はここに入れておく。そして自分で南京錠をかけておくのである。
ザックを背負って宿を出、ニース駅の構内へ。
駅そのものが芸術作品のような・・・。
8:50発の電車を待つ間、アーチの装飾彫刻をスケッチする。
今日はいよいよイタリアへ。鉄道を使って国境を渡り北上する。地形図を見ると分かるが、ここにはアルプスから続く山脈が、フランス〜イタリアの国境で地中海まで降りている。その山脈を越えてトリノへ向かうわけだ。国をまたぐときは路線の運営が変わるのでバーコードを駅員にチェックしてもらう必要がある。
車内(自撮りです♫)。
まずはニース駅から昨日と同じコースを辿ってさらに国境を超え、ヴィンテミーリアでトリノ方面行きに乗り換える。
列車はもういちどフランスに入ってから再び国境を越えるという鉄道ルート。岩山の渓はちょっと白濁していた。
フランス、タンド付近の山。標高は約800メートルほどだが、2000メートル級のアルプスの山々に続くこの路線は、もはや山岳鉄道といってよい。
峠を越えて再びイタリアに入り、その後クオーネ駅でもういちど乗り換えてトリノリンゴット駅へ。ヴィンテミーリア発の電車が遅れたので、乗り換え時間がタイトになりひやひやするが、乗り換え電車は同じホームの反対側で、すぐに乗ることができた。
山岳地帯を抜けると穏やかなブドウとトウモロコシ畑の平野が現れた。リンゴット駅はトリノ郊外のリンゴット (Lingotto) 地区にあり、ここにはフィアットの巨大な自動車工場及びその跡地の文化商業施設がある。今日のホテル「リンゴットコングレス」はその工場跡地を建築家レンゾ・ピアノらがリノベーションしたもので、駅近だと思っていたら、けっこう歩かされた。
フロントはちょっと強面(こわもて)紳士風のおっちゃんだったが(笑)、なんだか好意的で部屋をグレードアップしてくれた。
NH トリノ リンゴット コングレス
Via Nizza 262, Lingotto, トリノ, 10126, イタリア
電話+39 011 664 2771
スタンダード ダブルまたはツインルーム 眺望あり 朝食付 € 121.82
10 % の消費税/VAT 込€ 12.18
料金€ 134
Booking.comによる負担額− € 12.06
支払い額 € 121.94(20,240円)
さすがイスやテーブルもザ・イタリア・モダン❗️
空間も色彩や質感も素晴らしい。ずっとシャワーしかない宿だったので、久しぶりに湯船に浸かってくつろいだ。
今日は昼抜きだったのて外に出て、高級食料品売り場(?)の中にあるレストランでパスタをたべた。ノンアルのビールかワインを飲んでみたかったが、ないというのでクロディーノを取ってみた。甘さ控えめの薬草系の炭酸飲料(食前酒)。まあ、これでも僕には甘すぎだが、パスタはまあまあ美味しかった。パンも自動的に付いてくるのだがしかし高いな~。
ホテルが内包されているフィアットの「リンゴット」は、敷地面積40万平米もある当時世界最大の工場だった。再開発計画の設計コンペをレンゾ・ピアノが勝ち取り、1989年にコンサートホール、劇場、コンベンションセンター、ショッピングモール、ホテルの入った近代的な複合施設に生まれ変わったのである。
ショッピングセンターを歩いてみた、めちゃ広い。
屋上にはテストコースが残されている。この下はフードコートになっている。
赤いアルファロメオ。イタリアだな〜。
さりげなくランボルギーニがとまってる。
これはフィアットのオールドカー?
リンゴットのリノベーションに関わったレンゾ・ピアノは 1937年ジェノバ生まれ(87歳)でフィレンツェ大学→ミラノ工科大学を出、オリベッティ工場の設計でルイス・カーンと共働するなどバリバリのイタリアン。 1970年リチャード・ロジャースと「ピアノ&ロジャース」を共同主宰し、パリのポンピドゥー・センターで建築界を震撼させた。
僕が彼の作品で見たいとずっと思っているのはニューヨークのミートパッキングディストリクトに移転したホイットニー美術館(2015)なのだが、ますますピアノが好きになったよ❗️