2023年の8月から小豆島「千年オリーブテラス」で「大地の再生」と敷地の手入れ・石積みなどを実施担当し、月1〜2回のペースで現地のメンバーに指導しています。これまでのレポート(23’8月~12月分/24’1月〜5月分)こちら。
「大地の再生」@小豆島・千年オリーブテラス2023.8~12>
「大地の再生」@小豆島・千年オリーブテラス2024.1~5>
今回は2024年6月〜9月分のレポートをアップします。
▼11)2024.6
1月に施した粗朶(そだ)工法に草が生え始めた。
千年オリーブが新葉を茂らせ枝を上げて旺盛な成長もみせる。が、手前が工事の通路になっていることもあり草が生えず雨の土の流れが目立つ。
建物周りは良好に。外来種のアメリカトキンソウはほぼ消えた。
前回設置した抵抗柵まわり。
宿泊棟の道の森はヤブを解消して健全な姿に戻りつつある。丸太と枝を利用した土留めも落ち着いてきた。
自然に生えてきたエノキとアキニレを剪定して庭木のように仕立てていく。以前は裸地に近かった広場も草地に変わりつつある。
その奥に岬の先天まで続く荒れた森がある。少しずつ手入れを続けている。
林縁にはツル植物が繁茂しヤブ状になっているので下部を剪定して風を通す。
アフター。
三又囲炉裏で炊事。
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▼12)2024.7.24
1月に施した粗朶(そだ)工法、かなり草が生えてきて、法面の裸地が緑でほぼ覆われた。
石畳道のカーブ部。石の間から草が生えてくる。
宿泊棟へ続く道。水切りによってわだち溝の掘れが少なくなり、両側の森も穏やかに回復。
千年オリーブ周りの広場。埋まってしまった水脈のメンテナンス。
広場への侵入路にツーバイ材による抵抗柵をつけることにした。島内のホームセンターでも国産スギ材の 2×4(ツーバイフォー)材が手に入る。それに穴をあけ全ねじボルトに6角ナットをつけて釘代わりに地中に打つ。
最終的に右側の谷に水を落としたいが、コンクリート擁壁の天端が道より上がっているためコア穴を開けて排水を促したい。
そこから続く広場入り口にも枝の抵抗柵を追加した。
テラスにカウンターとイスが設置された。
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▼13)2024.8.9
ステイ(宿泊棟)へ続く道。草刈りのメンテをする。
石垣の基部だけは地際から草刈りし、風を通す。がその他は必要以上に刈らない。撫で刈りで根を残しておく。
皆で積んだ階段両側の石積みにはハーブが育っている。その他の雑草は地際刈り。
丸太と枝の粗朶による土留めも適度に草刈り。引っこ抜くことはせず根っこは残しておく。
枝が下がって薄くなった場所には新たに枝を追加。
雨が少ないのでまだ抵抗柵の効果は現れない。車の通過によって浮いてしまった材を止め直す。
谷側に水が落ちるようコア穴を何本か抜いてもらった。
泥詰まり防止に穴にネットと砕石の処理をしていただいた。
ダンボールのフレームによるイスの芝椅子のオブジェ作り。
土が落ちてなかなか立ち上がらないので、板を押し付けて土を固めながら押し込み、なんとか完成。やがて緑に覆われます。
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▼14)2024.9.18
雨が少ないのも幸いしているのか、抵抗柵によって道の上の雨水による掘れがなくなりました。
このひと月、スタッフが定期的に散水をしてくれたので緑が回復。
斜面変換点の水脈のメンテ。これらが乱れて詰まってくるとイノシシが掘りに来るようだ。
ステイ(宿泊棟)下の道の草刈り、擁壁に沿ったU字溝の泥上げ。上げた泥(植物の根っこがかなり混じっている)はわだちのくぼみにまいてしまう。海側の樹木の剪定も行った。これで一気に街路樹のように見えてくるから不思議である。
建物の入り口前だけは草を抜き取り、コンクリートきわの小石を整える。その両脇は草を残す(撫で刈りする)。あえて未舗装の道を残し、建物に雨はねがないように配慮。
前回土盛りしTダンボール・フレームの椅子オブジェに、芝が生えました。