23年ぶりの海外旅行・イタリア/9日目・トリノ世界遺産地区→ミラノ


今日はミラノまで移動。その前にトリノの世界遺産地区を見に行く。地下鉄でトリノの中央部まで行く。トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅は古典的な風貌。

駅前の小さな公園には小池があり周囲に大木がたくさん聳えている。

園内に彫像が2つ。レベルが高いものだからついつい写真を撮ってしまう。

その公園を抜けると古い石造の建物群が現れる。ところで今回の旅ではこの電動キックボードで移動している人たちをよく見る。ここトリノでも多かった。

進むとかつての回廊をアーケードに見立てブティックなどの店が並んでいるのだが、そもそもの建物のスケール感や装飾の美しさが凄すぎる(汗)。

実は、今回のイタリアでの旅の本命は後半のパドヴァ〜ヴェローナ〜ヴェネチアであり、トリノやミラノは通過点としてプロットしていたのだが、トリノがすでにこんなに凄いとは予想していなかった。

回廊に 鏡があったので自撮りしてみた。

工業都市として名高いトリノだが、周辺の町も含め世界遺産に認定されている史跡は20以上もあり、特にサヴォイア王国の王宮群は観光スポットとしても有名なんだそうな。

レンガ造りで凄まじいまでの技巧を凝らした建物の写真を撮りまくっていると、それがエジプト博物館だということに気づき、入ってみることにした。

中はモダンに空間が作られて、それがまたエジプトの考古学的な遺物(ミイラも何体かアリ)と良く合っている。

ピラミッド・アイ(プロビデンスの目)。

太陽とスカラベ。

レプティリアン的な埴輪風・・・。

ドアのレリーフにテュルソス(松ぼっくりをあしらった杖)に回る蛇。意味深なシンボルが次々と・・・。

ミラノまでは距離にして140㎞、特急で1時間で着く。いくつか川を渡ったのだが、透明感があって底石が見えた。

ポルタ・ガルバルディ駅に到着。近代的な普通の地下道。イラストの壁画。

現代建築もそびえる。

駅の名前の由来となっている凱旋門(ガルバルディ門)。

門柱上部のレリーフ、これまた回る蛇・・・カドゥケウスの杖。

ミラノは北イタリアで最も大きな町で現代のビルも建っているのだが、やはり古い建築がたくさん残っている。サンタ・マリア・インコロナータ教会(Chiesa di Santa Maria Incoronata)。

壁に蛇に人が食われるリレーフが。これはイタリアの名家ヴィスコンティ家の紋章である(ミラノの自動車メーカー「アルファロメオ」のエンブレムにも使われている)。

宿までの道は大きな公園(センピオーネ公園)を歩いていく。

公園の端にある凱旋門(Arco della Pace)。ちょっと小型だけど、ブロンズ像が載っていたりしてこれまた立派!

トラムが通る道。街路樹。

工事中の建物。古い建物を壊しているらしい。地下に1階分が埋まっていることがわかる。

ヨーロッパの古建築はこのような不思議な構造になっていることが多い。石造なのだから、このような路面に近い場所に換気口は必要ないはずである。

地下室にしても大雨のときここから水が入り込まないのかな? 地階の窓をかさ上げして後から取り付けられたと思えなくもない鉄柵。アールヌーボー風のデザイン(それにしても凝っていて手抜きなし)。

再び古い街並み地区に入る。トラムではなく昔の路面電車が走っている通りだ。

路面電車が来た。やはり古いタイプ、いいなぁ・・・。

また建物の壁に目をやる。ファサード周りのこういう装飾が気になってしょうがない。

このドアノブ・・・。

ある種、古代ローマからのパターンなのだろうか? ハッとさせられるデザインだ。

窓枠下のモールディング。なんか良いのだな・・・。近代建築はこのような装飾を消し去ることに腐心してきたわけだが。

バルセロナの時と同じく石造りのアパートメントを改装した宿だった。

古めかしい階段を3階まで上がったところに自動ドアの入り口があった。

縦長の窓を開くと同じような建物が見える。こんなところに長逗留して仕事ができたら楽しいだろう。実際どこでもWi-Fiが繋がるので、海外に居ても本作りなどはできそうである。

Via Bartolomeo Panizza(ホテル パニッザ)
5, フィエラ・ミラノ・シティ, 20144 ミラノ, イタリア
電話: +39 02 469 0604
朝食付
料金 ¥16,854

今日は予定していたレストランの予約が取れず、惣菜とトマトを買って部屋食した。

明日は大聖堂を見てからヴェローナに移動する。いよいよイタリア旅の佳境に入る。


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