「群馬の森」にある県立歴史博物館へ行った。僕らはここに来て一年ちょっと。車を利用して県内をかなり動き回り、なんとなく、上州というものの輪郭がわかりかけてきた。そんなタイミングで、この常設展示を見ることができ、とても面白かった。
すぐ入り口に囲炉裏の展示があった。そして順路は先史時代からぐるりと昭和まで回るようになっているのだが、僕らは間違って逆回りをしていた。
その後、新品石臼を探してホームセンターをいろいろ見る。でも、石臼は店内では「ウチはこんな本格的なものを置いてますよ」的な、「客呼びの商品」の置き方をされているようで悲しい。
囲炉裏といい、石臼といい、僕らは懐古趣味的なものではなくて、「新たな縄文」をかたち創る実質的なイメージを考えている。WEBをさらってみると、そんな人がまったくいない。しかし、ホンモノはパソコンなんかやっていないのかもな。
群馬で出土した縄文土器がたくさん展示してあった。囲炉裏の灰に埋め、熾き炭を活用して使っていたと思われる形態が面白い。自分で囲炉裏を使っていると、縄文人の気持ちがよくわかる。