空っ風のスギ枝


アトリエの大家さん宅に家賃を払いに行く。この機会にKさんの昔の少年時代の話を聞くのがいつも楽しみなのだが、囲炉裏や水車の話が面白かった。H集落にはかつて水車が2台あり、1台はY先生宅のすぐ下のあたりにあったらしい。水車当番の回覧板(板に墨書き)があって、その順番で粉を挽いたそうだ。臼は石でできており、杵はヒノキではなかったか、との事。

石臼や水車、などというと、遠い昔の懐古趣味に思われがちだが、現代のハイテクを駆使して水車を造れば高性能で小規模発電まで可能なものができるはずだ。いまは精緻なボールベアリングがあるのだし、弱電技術も日本はすばらしいものを持っているのだから。

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