車の音もほとんど聞かれない静かな山暮らしだが、最近は「ドン!」「カン!」「バサッ!」と変な音が聞こえてくる。実りの秋で、クリ、カキ、クルミ、ドングリなどが地面や屋根に落ちる音なのだった。朝、畑に出て草刈り。枝豆を収穫。これは『現代農業』の連載を読んでアトリエに訪ねてきてくれた隣町のIさんが持って来てくれた丹波の黒豆だ。背丈は伸びなかったが、虫害もなくよく結実した。茹でて食べるとすばらしく旨い。
月: 2005年10月
オニグルミ食べる
朝、連載の原稿書き。僕は明け方の意識が朦朧としている布団の中でアイデアや文章が浮かんできたりすることが多い。いつもの遅~い「朝食兼昼食」の前にクルミを食べた。これは今回の旅先で拾ってきたものだ。兵庫で間伐崩壊の山を撮影していたら、道ばたにクルミがどっさり落ちていたのだった。
日本産のオニグルミはとにかく硬い。トンカチで叩いて割るのだが、ぐじゃぐじゃになってしまったりする。そこで、いったん水に漬けてから、火で煎ると中央の筋のところに割れ目がひらく。そこをナイフで割ると二つにきれいに割れる。でも熱で味が若干変わるのだ。本当は、オニグルミはそのまま割って生で食べるのがいちばん旨い。シーズン新物の味はそれはそれは感動的である。
創作考
旅の間に留守電をもらっていた用事をこなす。11月に水戸の小学校で「文部省/学校への芸術家派遣事業」の依頼があって紙芝居と講演をすることになっている。その打ち合わせの電話とFAXの送信。事前に練習すれば生徒さんたちも一緒にタマリンソングが歌える、ということでCDも送ることにする。
それから農文協編集部への打ち合わせメール。旅先でお約束した方に礼状と著書の送付。今日はプリンター故障のアクシデント。もう少し様子をみてダメなら修理だ。それにゴミ箱に入れてしまったデジカメデータの復帰が無理そうでがっかり。やれやれ、PC関係は一寸先は闇だ。便利度もたしかにスゴイが、壊れれば全くのブラックボックスでお手上げだぁ。
秋祭りの日
朝、お祭りの飾り付けに行く。絵を持っていったら宮司さんも皆もとても喜んでくれて、ホッとした。「昨日の夜のうちに描いたの? いやーたいしたもんだ」「こりゃ毎年楽しみだなぁ」などと言う人もあり、「なんならオオウチさん、今度はお宮の天井に絵を描いたらどう?」などという爆弾発言もアリ。いや~なんでもやってみるもんだね(芸は身を助く)。
奉納画を描く
朝、2週間空けた畑を見にいく。草はそれほどでもなかった。やっぱり秋だね。しかし、白菜とほうれん草の畝はY先生が草取りしてくれた気配。枝豆とミニトマトを収穫して、ジャガイモも茹でて、ひさびさにちびカマで火を焚いて食事。う~ン、エダマメはめちゃウマだぁ。それにここの水は本当に旨いな。