車の音もほとんど聞かれない静かな山暮らしだが、最近は「ドン!」「カン!」「バサッ!」と変な音が聞こえてくる。実りの秋で、クリ、カキ、クルミ、ドングリなどが地面や屋根に落ちる音なのだった。朝、畑に出て草刈り。枝豆を収穫。これは『現代農業』の連載を読んでアトリエに訪ねてきてくれた隣町のIさんが持って来てくれた丹波の黒豆だ。背丈は伸びなかったが、虫害もなくよく結実した。茹でて食べるとすばらしく旨い。
その後ギターと歌の練習にはまってしまって5時間ほどやっていたら、指がつりはじめたので原稿書きに移行する。夕刻、
>先生の推薦で、知り合いの記者のいる新聞社に僕らの取材をお願いしてくれるという。
の件で新聞社から電話が来た。しかし、僕のホームページをみて「活動があまりに多岐にわたるので何から書いたらいいですかねー」(笑)ということで、とにかく来週あたり取材に来ることになりそう。
僕がギターを続けるうちにボサノヴァの弾き語りにたどり着いたのは、アントニオ・カルロス・ジョビンの音に感銘したのも大きい。ジョビンにはエコロジカルな詩が多くて、「水」に関わる曲がいくつかあったりするのである。僕が使っているガットギターは貰い物だが、それは友人がガレージセールで500円のを300円に値切って買ったものなのだ。僕はフォークギターでずっと練習していたのだが、このガットギターを得て、ボサノヴァに開眼してしまった。道具というものは恐ろしい。道具が人を変えるということもあるのですね。ギターも木で作られている。森からの贈り物だ。
明日はY先生ご夫妻と、11月の個展先の「ななくさの庭」で会食する予定。個展では奥様の写真とコラボレーションしたいと考えている。