川口由一ふたたび


その鈴木酒店で買った袋の中に、本のコピーやらフリーペーパーとかが入っていた。店の人が入れてくれたらしい。中に『食品の裏側』とか、『食べるな危険』『使うな危険』などの著作の紹介が書かれている。まあ、Amazonでこれらの目次を引いてみてください。そして『88 RISE PAPER』というフリーペーパーが入っていた。

その巻頭になんと自然農の川口由一氏のインタビューが載っている。川口由一といえば僕らがここで畑を始めるにあたり、最も目指すべきスタイルを感じていた人だ。

『妙なる畑に立ちて』から16年。川口さんは徹底した自然農を今も続け、全国に指導にあたるだけでなく、赤目自然農塾という無償の学びの場をつくって自然農の人を育てている。感動的なインタビューだった。そして、フリーペーパーで川口由一が登場することに時代の流れと希望を感じた。

藤岡のIさんが遊びに来て、いろいろ話していった。藤岡の町に降りていたY先生が、ホウレンソウを採りに一日戻られた。

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Iさんにスリーショットを撮ってもらいました。


鈴木酒店


朝、アトリエに保存してある野菜、ジャガイモ、ニンジン、ハクサイ、ネギ、それに手作りコンニャクで味噌味の汁を作った。母から貰った朝鮮漬けを隠し味に追加して、お雑煮の汁にする。お餅を熾炭で焼く。これを入れてちょっと煮てから食べる。

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土浦の雪


土浦で目が覚めてみると外は雪(!)。コペンは雪だるまのようになっており、すでに5cmは積もっている。あわてて出発。しかし、古河から埼玉に入ると雪は小止みとなり、群馬に近づくと振りは止んで雪もまったく積もっていない。

榛名もうっすらと見えて、安心する。そこで前橋の県庁の展望ホールで行なわれているY先生の奥様の写真展に遊びに行くことにする。1階では盆栽の展示があって思わず見てしまった。ご夫妻は僕らの来訪をたいそう喜んでくださり、遠慮しつつも階下のレストランでランチをごちそうになってしまう。その後、アトリエに無事帰還。

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ひたち野


水戸の常宿が満杯で、今回は駅南のTというビジネスホテルに泊まった。この宿も安い。しかも高速ネットがつながるので調べものに重宝する。が、周囲に飲み屋がないのがネックだナ。早朝、ホテルサービスの朝食(おにぎりと漬け物と味噌汁/無料)を食べ、取材先に向かった。

今回のイラストマップの場所は筑波周辺の市町村で全5カ所。そのひとつの真壁町に向かう。ここは知られざる古民家の宝庫で、登録有形文化財の建物が100棟以上ある。古くから商業の町で、母屋だけでなく、蔵、門のすばらしいものがある。そこを縦横に歩き回り、写真を撮りまくった。

その後、再び筑波山へ。コペンのカーナビを、加波山との鞍部を越えるルートにセットした。さて時間は昼。どこで食べようか・・・と探しながら進んでいくと、「合掌造りのレストラン」という小さな看板を相方が発見した。それに導かれたどり着いたのはレストラン「ひたち野」。 “ひたち野” の続きを読む


筑波山


週末は天気が崩れそうなので、イラストマップの仕事の筑波周辺に取材に出かけた。が、出遅れた。渋滞もあって筑波山に近づいたのは2時を過ぎてしまった。周囲の散策も重要なので古道の集落「神郡」を訪ね、コペンでぐいぐいと「つくば道」を直登する。

筑波山は標高が千メートルにみたない低山だが、関東平野に独立峰のごとく立ち上がっているのでどこからも目立つ。もちろん日本100名山にも数えられる誉れ高き名山である。麓にはタブ、クス、シイなどの照葉樹から、山頂付近にはミズナラ、ブナ等の落葉広葉樹まで幅広い植生のバリエーションがある。ブナは茨城県最南の自生地だ。

ケーブルカー駅についたのは2時半。でも天気がいいのでケーブルカーで往復し、「男体山」「女体山」の両頂上を登っておこうと思った。筑波山山頂、僕にとって中学校のとき昆虫採集で訪れて以来、実に30年ぶりの登頂である。

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