伊吹島のいりこ


瀬戸内海はいりこ(煮干し)の名産地で、讃岐うどんの出汁にこのいりこが使われるのは周知の通り。なかでも観音寺沖にある伊吹島産はとくに品質が高く有名だ。

引っ越してこちらで料理を始めてから、さっそくいりこを料理(といってもほとんどが味噌汁のだし用)に使っている。

この伊吹島いりこだが、全国的なブランドなので、ネット通販などではけっこう高い。たとえば・・・

【栗原はるみ/おすすめ食材】 伊吹島産 いりこ 300g ▶︎1,080円

以前、高松市内の乾物屋で見たら100gでなんと450円の値がついていたことがあった。こんなのじゃとても日常使いできない。

が、香川のスーパーなら300gの袋が500円代で買えるのだ。

▼今日買ったこの袋は300gで560円だった。前回もこれと同じのを買って、およそひと月で使い切った。

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瀬戸内カクテル


朝、草刈りと畑チェック。雨の少ない高松でも朝方は雑草に露(つゆ)が落ちて草が刈りやすい。畑はいくつか種をまいたものがあるのでその水やりも欠かせない。

玉藻公園は今年開園60周年だそうで、その記念行事として上方舞が披露されるので午後はそれを見にいった。

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素麺とジャガ煮


昨日書いた自分のブログを読んでいたらまただし汁の料理が食べたくなってしまった(笑)。

朝から冷たい素麺。昆布と鰹節の出汁に日本酒と醤油とみりん。この基本は同じで、あとは塩気を濃くするか薄くするかのちがいだ。鳴門の灰干しワカメとショウガのすりおろし。

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蕗の煮物


引っ越してからよく料理しているので外食の機会が極端に減った。そして、たまに食べるうどんがあまり美味しいと感じなくなってしまったw。

たぶんそうなるだろうと思っていた。それは自分で出汁をとって、ちゃんとした醤油などで調味しているからだ(うどん屋もけっこう化学の力を借りているんだな)。

だから、うどん屋では油物(揚げ物類)や砂糖調味(甘いお揚げやばら寿司など)を組み合わせて食べたくなる(そうしないと満足感が得られない)。

先日魚を買ったスーパーで、蕗(ふき)が小束70円で売っていたので買っておいた。蕗などというものは採りたてが美味いにきまっているのだが、出汁で炊いてみるとこれが、すこぶる美味い。山で採る地蕗は香りはいいけれど細くて硬い。これは柔らかくアクもほとんど感じない。栽培ものも悪くない。

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下ごしらえは「板ずり」といって、塩をまぶしてまな板で揉むように転がしてから4~5分熱湯で茹で、流水で冷やしてから皮をむく。これを小切りにし、湯通しした油揚げの細切りとともに出汁で炊くのである。

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魚のリゾット


最近、香川産の天然のマダイを2度ほど買って料理してみたが、それほど美味しいとは思えなかった。そしてワタとウロコが生臭く、辟易させられた。魚の型が小さいというのものあり、旬を過ぎていることもあるのだろうけど(そして私の包丁さばきが下手というのもあり)。

「鯛は産地と時期によって味がまったくちがう難しい魚である」・・・と、かの北大路魯山人も書いている。天然だから美味いというわけではないのだね。

でも、まずい魚でも、骨と頭まわりだけは美味いものだ。

だからこのような小ぶりのマダイは、塩焼きか煮魚にして、骨まわりのゼラチン質をしゃぶるような食べ方がいちばんいいのかもしれない。

というわけで昨日残ってしまった身と中落。これで魚のスープをとってリゾットにしてみよう。

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