ライブの打ち上げ♪ というわけでもないんだが、前橋の国道50号沿いにある焼き肉屋「雷門(らいもん)」という店でランチを食べる。ネットで評判だったので探して行ってみたんだ。
月: 2008年7月
桐生Fezで
白いんげん蒔く
ライブの翌日は豆類を蒔く(白いんげんと小豆)。草刈りもあり、夏の畑は忙しいのである。白いんげんはジャガイモを掘り起こした後、同じ場所に蒔くのがここでの定石。時期的サイクルとしても畑の養分調整としてもいい使い方なのだ。
ただしアトリエの畑は雑草が多いので、土を返したとき土中に生の雑草が多数入り込む。未分解のものが土中に混入するのは、あとから根をはやす目的の苗によくないので、なるべくそれは取り除いて地表に出さねばならない。けっこう手間がかかるのだ。
手前にそよいでいるのは大豆。いい感じで育ってきた。これはイタルさんから貰ったタネだ。
桐生ライブ
桐生は群馬でも生え抜きの文化都市で、僕らも何度か探りを入れ、様々な施設や建築を見にいったりしていた。その桐生の郊外にあるライブハウス「Fez」から僕らのユニットSHIZUKUに「1時間ほどライブをやってもらえませんか」と、お誘いの声がかかった。
ここに至るまで様々な経緯があるのだが、それは省略する。ともあれ、僕らは「定期的にじっくり歌を聴いてもらえる場所があればいいなぁ」と常日頃考えいたのだが、ライブハウスはジャズ系やロック系が多くて、僕らのスタイルとは相容れないものがあり、苦慮していたのだ。
「Fez」は渡良瀬川の河岸台地にある大きな庭に囲まれた場所にある。毎月第二土曜日に定期的にライブが行われており、基本的にライブチャージはとらない。郊外なので聴きに来るお客さんはひやかしや通りすがりではなく、純粋に音楽を聴きに来ている常連さんばかりで、演じるものにとっては、極めて質の高いお客さんなのだ。
それは、僕らをここに誘ってくださったYさんのバンド「花風月」の支持ファンであって、今回はその方々に、僕らの音楽を初めて聴いてもらったわけなのだが、結果は大好評であり、いままでのライブ歴の中でも格段に手応えのあるものだった。
薪風呂その後
藤岡のIさんが遊びに来た。ご親戚のおばさん(同じく藤岡在住)も同伴であった。僕らは年寄りの話に常に注目しているので、このときも囲炉裏でお茶を出し、そのおばさんの話に耳を傾けた。
囲炉裏で炎を上げるとそのおばさんは目を細め嬉しそうな顔をして
「火の扱いが上手ですねぇ」
薪風呂の話になり、僕らがそれに感激している話をすると、おばさんは、
「薪風呂は暖まり方がぜんぜん違いますよね」
と言った。それはほんとうに、しみじみと全身から絞り出すような強い言葉だった。
また、薪を使う生活が、今の時代に受け入れられないことを悔やんでいるかのような言いぶりだった。