金魚鉢のトップライト


台所の土間に薪風呂釜がと冷蔵庫が入り、マッキー君が二階(現在はまだ倉庫状態)に上がって、その煙突を撤去した話は書いた。

マッキー君があった場所には乾物などを入れた茶箱が納まり、その上には自作の棚が設置された。いい感じではあるが、まだすっきりしない。ここの空気が淀んでいる感じがする。

ここは家の東北の角にあたり、風水的には鬼門で、台所は「凶」とされているらしい。だから、ここにマッキーを置いて火を焚くことは、それを跳ね返すのにとてもいい所業だったのだ。それがなくなったので、いっそう淀みを感じてしまうのか。

「やっぱり・・・」

「天窓(トップライト)計画実行か」

古民家の内部はどうしても暗い。天窓はずっと温めていた計画であったが、僕らが狙っていたのは、車の廃材フロントガラスをと木枠でそれを置いてしまうか、小さな建具のガラス窓を利用して、縦型の光採りを設置する、という方法だった。

しかし、時間がない。そこで・・・

二階に放ってあった金魚鉢(?だと思う)がふと思い浮かんだ。かなり厚手のガラスで、強度も申し分ない。

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