動滑車で冷蔵庫を2階へ


今日は午後から、左官屋さんが残しておいた最後の仕事、階段の蹴込みの塗りに入るので、それまでに冷蔵庫を上げておきたい。

寒かったので火鉢を持ち込んだ。炭に火を点けねばならない。囲炉裏暖炉を使ってスギの破片を燃やしながら、上に熾炭をのせて火を移す。それを箱火鉢に移動し、息を吹きかけながら火をおこしていく。

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2日間の見学会で、囲炉裏暖炉を燃やしながらできた熾炭を、火消し壷に貯めておいた。それを火鉢で使うのだ。

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炭火はあったかい。この家は高気密で断熱材がしっかり入っているので、窓からの陽光と炭火だけで十分暖がとれる。換気は新築の場合義務付けとなる「24時間換気」の換気口が多数あるので、一酸化炭素の心配もない。

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さて冷蔵庫。いつもより早めに現場に到着し、yuiさんは炭火の起こし、私はまずロフトに上がるための梯子を作る。筋交いの残り物45mm幅のスギに角材をビス止めして「むかで梯子」を作る。

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それを使って梁に渡したバタ角に滑車をセット。

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昨日、納戸に置いた冷蔵庫の段ボールを外し、ロープを底に回して階段の前まで移動する。

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そこから踊り場までは2人で持ち上げる。

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冷蔵庫の底を下から持ち上げ、上手はそれを倒れないようにささえて。

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なんとか着地。踊り場から滑車を使う。昨日の運送屋はここで体を入れて回転できないので、あきらめて帰ってしまったのだ。

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使う滑車はケヤキ製で、太いロープがよく回る。滑車を2個使う「動滑車」で重量の半分の力で上げることができる。

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踊り場をこの滑車で吊り上げることで移動し、

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直進できるステップまで載せることができたら、もうこっちのものである。あとは人力で上げればいいのだから。

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というわけで、冷蔵庫入場。

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今日は風が強かった。バルコニーから見る海に白波が立っている。

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その後、銀行との書類づくり。借り入れ先であるフラット35の融資実行のための最終とりまとめ。そして工務店にて最終支払いの金額確認など。

春だというのに道すがら雪が舞い、帰路の夕暮れは風が黄砂を吹き飛ばしたのか、夕映えの海がきれいだった。

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イラストは大内正伸著『楽しい山里暮らし実践術』(学研パブリッシング2013)の6章「山里暮らしを助ける道具&修理術」より抜粋。


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