マッキーをしのぐ感動
囲炉裏を使い始めて一週間が過ぎた。僕はキャンプが好きで、長年「焚き火」とつきあってきた。この感覚を実生活に取り入れようと、前の家では庭先で簡易バーベキュをしたり火鉢を使ったりもした。アトリエに来てからは、廃品のカマドを使って煮炊きや暖をとる実験を繰り返し、もちろん火鉢や石を組んだ炉での焚き火もやった。マッキー君の感動も大きかった。しかし、この囲炉裏はそれをしのぐ感動と驚きを与えてくれた。
囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
囲炉裏を使い始めて一週間が過ぎた。僕はキャンプが好きで、長年「焚き火」とつきあってきた。この感覚を実生活に取り入れようと、前の家では庭先で簡易バーベキュをしたり火鉢を使ったりもした。アトリエに来てからは、廃品のカマドを使って煮炊きや暖をとる実験を繰り返し、もちろん火鉢や石を組んだ炉での焚き火もやった。マッキー君の感動も大きかった。しかし、この囲炉裏はそれをしのぐ感動と驚きを与えてくれた。
ななくさでのライブの日。今回、僕ら自身は特に友人たちに観に来てくれるように強く呼びかけているわけではないので、誰が来るかわからない。しかし、2回ともフリーのお客さんによって席が埋まり、みな熱心に聴いてくれた。2回目はアンコールのコールがおきて「花」をやった。しかしギターがきまらない。要所に入るギターソロをとちったりする。
ライブが終わってからそんな苦悶を話していると「へー、端から見てると気持ちよさそうにやっているようにみえるけどな」とゆみ店長。ようするに練習不足と場数踏みの不足なんだよな。「絵と文章、そしてギターと作詞作曲まで!すごいですね」と絶賛してくれるお客さんも多いのは確かだが、しかし音楽のプロでも聴きにきたら冷や汗モノなのである。
写真は2階のアートスペースに置かれた『新・間伐縁起絵巻』と、新作の『花もつ手』
近所に住む林家のKさんがカキを採りにきた。僕らが取りきれない高い位置にあるものを、木登りして、竹の先端を割ったもので次々と採っていく。やっぱり山暮らしの年期がちがう。カキの木は折れやすい。枯れた枝には絶対に乗らないこと。奥さんからお礼にダイコンとホウレンソウをもらった。ダイコンは僕らも作っているのだが、上の畑は全体に成長が悪い。Kさんの畑のものはかなり大きい。しかしホウレンソウの味は僕らのほうが勝っていた。
今日はのんびりしよう、と思っていたが、改装途中の囲炉裏部屋が気になって仕方がない。掃除を繰り返し、廃材を材料に棚を直したりした。まだ大工仕事に慣れないので時間を食う。それにしても囲炉裏部屋の下窓は正解だった。これで空間の雰囲気ががらりと変わった。古民家は囲炉裏でいぶされ壁・天井・柱が黒くなって、どうしても暗くなってしまう。
朝10時に出発。ななくさへ。11:30、15:00のライブはY先生らのご友人が多数いらしてどちらも満席。フリーのお客さんは立ち見(というか下は素足式の床なので座り見)の人もいた。午後はアトリエをお借りしている大家さん夫妻も来てくださった。
Y先生は僕らの変貌ぶりに驚くよりも、時々とちる僕のギターの下手さや、声や音域の不安定な相方の歌にハラハラしていたようだった。それでも他の方々には、歌は大変好評であった。また2階のアートスペースもかなりウケていたようだ。芳名帳にはたくさんの感想寄せ書きをいただいた。