手巻き寿司


コペン3日目、午後からスーパー林道を甘楽に抜け、高崎を周遊してきた。ようやく慣れてきて、運転に余裕が出てきた。

夏の定番料理として僕らは「手巻き寿司」を発見してしまった。なぜ山暮らしの食卓で手巻き寿司なのかというと、まず薪で炊いたご飯が、寿司飯にしても最高なこと(酢と砂糖で仕立てます)。この季節、アトリエの庭先に植えた青シソが大量に確保できる。キュウリもよく貰う(アトリエ産は出遅れている)。これが具に最高! で、あと町に降りたとき、安いマグロの一さくも買えばよい。それから、つつむ海苔も炭火で焼くのはもちろんだ。青シソがすばらしい味のアクセントなのだ。

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2日目


オクラを初収穫。スライスして醤油をかけて食べる。程よい粘り、瑞々しい。いままで食べたオクラの中でダントツの旨さ。しかし雑草がスゴイ勢い。ネギを覆わんばかりのところが出てきたので、さすがにいくらか刈らねばならないのだ。

ここ数日、オオムラサキが出ている。とはいえ何匹もいる感じではない。アオスジアゲハ、ミヤマカラスアゲハなども頻繁に見る。でも全体にチョウの数は少ない。本当は、自然林と里山環境が機能していれば、こんなモノではないのだ。僕の中高時代(30年前)は、有名採集地に行けば、階層構造と多彩な棲み分けをしてうじゃうじゃと飛んでいたものである。

ちなみに、ここ御荷鉾山周辺は僕が中学時代に愛読していた『新しい昆虫採集案内(1)』(京浜昆虫同好会編/内田老鶴圃新社1971年)にも紹介されていて、わがH集落は×印(採集ポイント)が記されている。昔は草原性のチョウ、アサマシジミやヒメシジミも採れていたようである。

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COPEN来る


朝、草刈りに行こうと準備していたら、Y先生がやって来た。毎朝2時に起き4時に朝食を食べ、明け方から畑の草取りをしているY先生である。日が上がって僕らが起き出す頃、すでに一仕事終えているのであった。

「いや、草の勢いがすごいね。石垣まわりに除草剤をまいたんだ。マムシがいてね、草がないとヘビもいなくなる」
僕らが朝寝坊な上に、アトリエの畑がいたるところ草が取りきれていないのを、先生は暗に批判されているようにも見受けられた。
「僕らの畑は生物共存型ですからねぇ(笑)。ま、生き物の写真がまた仕事ネタにもなるもんで」と頭をかくふりをする。
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チャーシュウと冷や中


前にも書いたけど、僕らは車を2台所有していて(軽トラ&乗用車)その乗用車は秋に車検切れでしかも10年落ち。このさい軽の乗用車を購入しようということになり、明日その車を取りにいく。廃車にする車の荷物片付けや車庫の草刈り、軽トラの荷台の荷物運びなどをやった。

この山暮らしにおいて、4WDの軽トラックは実に重宝するのだが、地方の講演やライブもこなす僕らはそれ1台というわけにはいかない。乗用車がどうしても必要だ。そこでどんな車を選ぶか? ということなのだが・・・。まずは、なぜ「軽」かというと、年間の自動車税など維持費がずっと安いからである。ガソリン代も安くつく。

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コンクリート打ちっぱなしvs土壁


台風の雨。みなさんの所はどんな具合ですか? アトリエではバケツをひっくり返したような豪雨が断続的に続いてる。家屋の水はけのチェックや畑、水路の様子を見に行く。ネットでニュ-スをチェック。その後は読書。いや~、晴耕雨読ですね。

「いまの建築は人間をだんだん疎外しながら進行している、単に寒さや暑さから人間を物理的に護るのではなくて、建物自体が人間の生命と深く結びついた状態で建てられなくてはならない、そうでなければ、本当に人間を護る建物はできないのではないか」

「土壁や漆喰壁というものは、元来、人々を魅了するエネルギ-のようなものを発しているのではないかと思います。それは、壁を塗るために必要な『水』という媒介によって、『うるおい』という感覚が人々に伝わるからではないでしょうか」

「われわれが扱う土と水とは、人間の生命の根源として考えなければならない素材です。人間の生命に最も近い土壁が、人間から離れてしまっている。われわれは、土と水で包まれているような建築を、もっと考えていくべきだと思います」(以上、『壁の遊び人=左官・久住章の仕事』久住章+語り/世織書房より)

建築家、長谷川敬さんの著書で知った「カリスマ左官」久住章(くすみ・あきら)さんの仕事を『現代農業 増刊』の取材で、京都の「地球デザインスクール」を訪れたとき見ていた。ガラスとコンクリ-ト全盛の近代建築に根底からの改革をもたらす大きな可能性を、この久住さんの本を読んで強く感じた。

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