チャーシュウと冷や中


前にも書いたけど、僕らは車を2台所有していて(軽トラ&乗用車)その乗用車は秋に車検切れでしかも10年落ち。このさい軽の乗用車を購入しようということになり、明日その車を取りにいく。廃車にする車の荷物片付けや車庫の草刈り、軽トラの荷台の荷物運びなどをやった。

この山暮らしにおいて、4WDの軽トラックは実に重宝するのだが、地方の講演やライブもこなす僕らはそれ1台というわけにはいかない。乗用車がどうしても必要だ。そこでどんな車を選ぶか? ということなのだが・・・。まずは、なぜ「軽」かというと、年間の自動車税など維持費がずっと安いからである。ガソリン代も安くつく。

いまの2台はどちらもタダで貰ったもので(軽トラはこの集落の人の車検切れを、乗用車は父の形見)、車というものを自分で購入するのは生まれ初めてのことだ。いま「どんな家に住むか?」と同じように、「どんな車に乗るか?」というのは極めて重要なことのように思われる。その車は美しさもコンセプトも申し分なく、買うならこれしかない・・・という車だった。で、実際に試乗してすっかり気に入ってしまったのである。

天気が良くてメチャ汗をかき、ビールがきれたので万場の酒屋までドライブ。ちょっとした買い物に出るには下流の鬼石に出るのと上流の万場に出るのと2通りがある。帰りにスーパー林道経由でヤマユリの咲くのを見、西上州のいぶし銀の山並を眺めながら帰路につく。雨上がりの木漏れ日の中をのんびり走るのは気持ちいい。買い物の道行きが山岳ドライブ・・・というのも山暮らしの特権ではなかろうか。

いま、どこに行っても道だけは良くなった。僕らが学生時代の頃は、山に行けばかならず未舗装のダートを砂埃を舞い上げながら釣り場を目指したものだった。そんな道もすべて舗装されてしまった。おかげで釣り人が山奥まで頻繁に入るようになり、魚が少なくなった。ジープタイプの車はいま必要ない。ハードな走行には軽トラを使えばいいわけだから。

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さて、ビールを仕入れてチャーシュウなんぞを仕込んでいると、隣のイタルさんがササゲ豆の脱穀をやっていたのでそれを手伝いにいく。モロヘイヤがイタルさんちのはかなり大きくなっているので少し摘ませてもらった。さっと茹でて食べる青菜だが、ぬめりがあるわりにくせがなくとても美味しい。

チャーシュウはふつう醤油で煮るのだが、水で煮る簡易的な作り方を紹介しよう。豚肉の塊をタコ糸でしばり、ぐらぐらに沸かした熱湯でさっと湯がく。それを水洗いして今度はひたひたの水から茹で、沸騰したら弱火に変えてコトコト煮る。中にはネギの青いところなど、クズ野菜を入れておく。

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中心まで火が通ったら(竹串を刺して抜いた穴から透明な汁が出ればOK)、火から鍋を外してそのまましばらく置き、肉隗を取り出して密封容器に移し、醤油と日本酒を少々まぶしかける。そこに、ニンニクとショウガのスライスをぺたぺた貼っていく。赤唐辛子も1本。

スプーンでその日本酒醤油を、冷める過程で肉に上からかけまわし、味をしませる。食べるとき、スライスした肉にその醤油と、さらに刻んだニンニクとショウガを載せてもいい。これはかなり昔、小林カツ代さんの料理書で知った方法なのだが、醤油が節約できる上に茹で汁は冷凍保存すればカレーのベースなどに使え便利。

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さて、そのスライスのさらに千切りをのせた冷やし中華ができた。沢水で洗った麺類はとにかく旨い! ゴマも炭火で炒ったばかりのものだ。キュウリはイタルさんちのもぎたて、モロヘイヤも入った史上最強の冷や中なのだぁ!

 


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