連日の原稿書きでヘロヘロの中、息抜きを兼ねて徳島の剣山から高知まで取材に行ってきました。
月: 2012年8月
ここではゴーヤが美味い夏
関東にいるときはなんだか苦くてタイシタコトネーなんて思っていたゴーヤチャンプルーがやけに美味いことを発見。まず、ゴーヤがちがう。すごく元気がある。つやつやしていて、八百屋で見ていると思わず「買って~」と声が聞こえるような力強さと美しさがある(1本90円とかで買えます)。
骨付きや徳ラーやお祭りなど
「午後3時の殺人光線」
「高松の夏は毎日が岩盤浴」
などというフレーズを作りつつ2年目の暑い暑い高松の夏を過ごしております(笑)。
なにしろ、雨が全くというほど降らない。驚くべきことだ。
これだけムシムシ猛烈に暑いのに、夕立がないのである。
加えてコンクリートジャングルの高松市内、ほぼ間違いなく全館全戸が冷房しているので、
排気の熱風がそこかしこを舐め回している。
たまらない。
とくに午後3時から4時あたりが凄い。
太陽による蓄熱が完全放出状態となり、加えて西日本特有の午後の力強い太陽がらんらんと全身を刺す。
4時、5時になっても太陽が高い。ここでは夕暮れや夕涼みなんてものがない。
高松はソースが美味い→とんてきを作る
関西はだし文化で薄味などと思われているが、全然ちがう側面もあるんだな。ソース文化である。広島のおたふくソースが関東のスーパーでも売られるようにもなったけど、ねっとり甘く旨味のあるソースが粉ものや肉系に強力な方向性を与えているわけです。
まあ市販ソースかける料理はいわゆるBグルなわけだが、旅の途中、外食でいろいろ観察できるよね。
名古屋の「矢◯とん」はイマイチだったけど大阪ジャン横「八◯勝」の串カツは秀逸だと思う。|1|2|
関西の肉系Bグルでもう一つ気になるのは「トンテキ」である(あと加古川のかつめしもありますな♬)。下道で東と西を行き来して四日市の辺りを通るとトンテキの看板が目につくのだが、時間的に合わなくていつもスルー。
トンテキというのは、ようするに豚ロースを焼いてソースをどろどろに絡める料理らしい。が、これだけ流行ってきているのは何か美味しさの理由があるはずなのである。いろいろ調べてみると、次の二つのYouTubeが示唆的であった。
ていうかこれらのYouTube見ているうちに無性に作りたくなんたんだけどネ(クッキングSパパさん、えだ豆君、アリガトウw)。
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で、高松は仏生山、醸造「吉の酢」の老舗、神崎屋の「ヨシノソース」を入手したので作ってみました(神崎屋|1|2|)
高松はエビが美味い→エビチリを作る
高松はエビが安くて美味い。夏から秋にかけ様々な種類の小えびが豊富に水揚げされ(こちら)、車エビも養殖されている。8/2の日記で書いた「つるや」の小エビのかき揚げなんて生きエビかそれに近い鮮度のものが使われているのだが、スーパーのお惣菜のかき揚げの値段なのである。驚きである。
だからなのか、輸入エビの値段も安くかつ美味しいものがスーパーで売られている。マレーのバナメイエビもタイのブラックタイガーも安いのである。エビといえば関東では高級品で購入に躊躇してしまうので、エビを潤沢に使う料理はしたことがないけれど、高松では鶏肉を買うような感覚なのであった。