流し台のバラシ


囲炉裏部屋改装中。

日本住宅の昔は、台所というものは暗く汚く湿っぽいものだった。その対局にあるのが陽当たりのいい庭に面した座敷であった。ところが高度成長期に突如としてステンレスの流し台が出現する。朝起きると布団をしまってちゃぶ台を出して同じ座敷で食を摂るパターンから、立ち式の流し台での調理とテーブルでの食事へ。

一体形成のステンレス流し台を生み出すことは、当時かなり困難な仕事だったらしいが、見事に成功し日本初のステンレス流し台のメーカーが登場する。「サンウェーブ流し台」というやつである。

これもそのサンウェーブだがたぶん一番初期のものだろう、合板とデコラ貼りがかなり傷んでいるので、上部のステンレスの部分だけ使うことにする。バールとドライバーを使って、解体である。

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