8/30の続き。
ヨーロッパの森の歴史
苫小牧演習林の変革をみる前に、同書(『森林と人間』)に沿いながらもう少しヨーロッパの森と林学の歴史をみてみよう。
もともとヨーロッパは、豊かな森林に恵まれた地域だった。全土の95%が森林に覆われていたという。
やがてローマ帝国による道路や橋などのインフラ整備が進み、キリスト教勢力の浸透とともに農業開拓が進むようになった。人口増大とあいまって農業開拓が急テンポになり、13世紀には、ヨーロッパ西部ではほとんどの森林が消失(!)。18世紀には、95%もあった森林が20%程度になってしまった(!!)。
“森のこと(4)/石城 謙吉『森林と人間』を読む” の続きを読む