森のこと(4)/石城 謙吉『森林と人間』を読む


8/30の続き。

ヨーロッパの森の歴史

苫小牧演習林の変革をみる前に、同書(『森林と人間』)に沿いながらもう少しヨーロッパの森と林学の歴史をみてみよう。

もともとヨーロッパは、豊かな森林に恵まれた地域だった。全土の95%が森林に覆われていたという。

やがてローマ帝国による道路や橋などのインフラ整備が進み、キリスト教勢力の浸透とともに農業開拓が進むようになった。人口増大とあいまって農業開拓が急テンポになり、13世紀には、ヨーロッパ西部ではほとんどの森林が消失(!)。18世紀には、95%もあった森林が20%程度になってしまった(!!)。

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森のこと(3)/石城 謙吉『森林と人間』を読む


今日は選挙で、家の前の県道も人の往来と話し声でざわついているのだった。私は期日前投票を済ませているので。近所のOさんからいただいたケヤキの枝を薪にさばく。

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選挙へ行ってきました。


このたびの選挙について、副島隆彦氏のブログより。

「酒井法子氏の報道ばかりで、2005年と比べて圧倒的に少ない選挙報道」

「テレビ、新聞が、選挙報道を、ほとんどしない。NHKを含めて、奇妙なほどに選挙報道をしない。 自分たちが、これまで、ずっと、自民党寄り、アメリカの手先ぶり、大企業寄り、残酷な金融資本の太鼓持ちをずっとやってきたからだ。彼らの内心の忸怩は、急激に起こった。『自分たちは、もしかしたら、国民から捨てられつつあるのではないか』という恐怖心に、今、大新聞・大テレビの幹部たちは、襲われつつある」

「だから、それで急に、『報道の中立、公平』に目覚めて、自分たちが、これまでやってきた、奇怪な偏向報道(アメリカの買弁報道)に、はっと気付いて、それで、『今度の選挙は、極力、報道しない。報道しないことで、自民党を支援する』という態度に出た。 そして、この、卑怯なメディアの態度も、裏目に出つつある」

「国民はすでに気づいてしまった。日本のマスコミ=マスゴミは、本当におかしな、日本国民を洗脳するための道具であり、『日本国民に向けられた刃物』(評論家の森田実氏の言葉)なのだ。低劣で、愚昧極まりない、白痴お笑い番組ばかりを作って、日本国民を愚弄し続けた。 そしてだんだん見向きもされなくなっている。自業自得である」

「商業メディアで私企業であることを盾にして、このあとも、彼らは、陰に陽に、民主党政権の粗さがしをして、足をひっぱり、あわよくば、スキャンダル攻撃で、倒閣させようと、目論むだろう。この者たちを早めに摘発して、まずネット言論で、血祭りにあげて、次々と表面化させなければいけない」

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天空の集落へ


県の集落支援員の仕事で神流町におじゃましてきた。旧中里村の持倉集落は、神流川の支流の最奧にあり、平家の落人伝説もささやかれる集落だ。ここには以前ハチ名人に会いに来たことがある。神流アトリエのあるH集落もなかなかだが、ここはさらに山奥感があり、見渡すに絶景が広がる。

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森のこと(2)/まちがった植林事業


ああ、また始まった・・・・┌┤´д`├┐。

「植林事業、広葉樹も仲間入り 林野庁、強い森づくりへ」

スギやヒノキなど針葉樹だけの植林を戦後の森づくりの中心としてきた林野庁が、カシ類やシイ、タブ、クリ、コナラなどの広葉樹も混植する事業に乗り出した。

「鎮守の森」に代表されるその土地本来の植生を再現することで、災害に強く、地域経済にも貢献する森づくりを目指す。広島県呉市の国有林で6月、第1弾が植樹された。

植樹されたのは呉市川尻町の野路山国有林の0.65ヘクタール。標高770メートルで、台風で荒廃した場所だ。現場では、宮脇昭・横浜国大名誉教授(81)が林野庁職員らを指導していた。(アサヒコム2009年7月11日

タイトルだけ見ると、いかにも環境に良さそうな雰囲気が漂う。しかし、奥山をさんざん破壊して膨大な単一植林を推進させたあと、それを放り出して土砂崩壊を招いている。そのツケの決着もつけぬまま、たった0.65ヘクタールのお手盛り植林美談で逃げる林野庁。それをさらに美談化する大新聞。そして壇上にはあの宮脇昭大センセイ。

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