集落支援員二日目。椹森へ。前回留守だった家を中心に回る。ここには50代の現役人が3人残っている。つまり、いま問題になっている限界集落の家主(70代80代のおじじたち)の、次の代の跡継ぎが存在する。一人は役場勤め。一人は造園業。一人は生花農業、である。
今日は、前2人に会って話を聞くことができた。釣りの話から、川の話になった。ここ船子川には、子どものときは飛び込めるような深い淵がいくつもあったという。それが消えたのは、石を取ってしまったからだ。神流川流域は庭石の産地である。鬼石の三波石は有名だが、そこは天然記念物になり河川から石が撮れなくなったので、さらに上流のここいらで川の石を取ったのである。そのおかげで、ざら瀬(浅い砂利の流れ)が多くなり、魚も激減した。
ところが、次に聴いたのはその石を取っていた側の人だった。しかし「石には人にパワーを与える力がある」と目を輝かせ、トラックに石を積んで全国売り歩くという、その人の話も良かった。石だけでは厳しいので、植木とセットでやっているという。 “石をとる/集落支援員in椹森(2)” の続きを読む