本当にそんな深い森があったのだろうか? あったのだ、戦後しばらくの間まで。
私もそのしっぽをかじったことがある。こちらに写真があるけれど、中学高校時代にチョウの採集に夢中になっていた時期があり、そこは標高800m程度の山だったが少し前まで深い樹海の森があり、それを伐採していた時期には、飯場に子どもたちの分校までできていた、という古老の話を聴いたことがあるのだ。その森には、伐り残されたカエデやミズナラ、ブナの大樹があったことを、いまでもよく覚えている。
この時代の、最後の深い森のことは、島根の田中幾太郎さんの文をここで読むことができる。
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