巻き枯らしヒノキ材で額を


以前に巻き枯らし間伐の立ち枯れ木を伐って薪にした話を書いたが、あの材があまりにもいいので額を作ってみることにした。

伐り出して来た木を玉切ってクザビで四つ割りにした後、マサカリとハンマーでさらに半割にしていく。

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屋久島紀行2.(若狭、鋸谷さんとお水送り)


木曽路で車中泊。名古屋をかすめて琵琶湖方面へ。写真は雪を抱く伊吹山。湖北から福井へ抜けるルートを選んでみた。

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びわ湖造林公社の負債明るみに


昨日の『京都新聞』に造林公社の赤字問題が出ていた。

意外に知られていないが、日本中にある林業系の公社はどこも膨大な負債を抱えている。戦後の拡大造林時に自治体や公庫からお金を借りて木を植え、育てたのだ。当時は木の値段が高かった。当時のレートからすれば、その借入金は伐採で十分返せるはずだった。

さて、新聞記事から内容を要約。

滋賀県の県造林公社とびわ湖造林公社が、スギ・ヒノキの造林に借りたお金(農林漁業金融公庫などから)の累積債務は約1000億円。その返済期限が迫り、裁判所に特定調停を申し立て、債権の放棄や金利減免などを求める、という。試算では、立木を伐ったとしても得る金は122億円にしかならない

らしい。

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四万十式作業道取材16.(世にも不思議な物語「林業」篇)


徳島の穴吹で泊まらせていただいた家の家主、Iさんは70歳。年金生活者だが、夫に先立たれ山林に莫大な借金を背負っている。木が飛ぶように売れた時代、政府の金融機関「農林漁業金融公庫」からお金を借りて、植林や手入れをし続けたからだ。

当時は日本林業の黄金時代。やがて材価が暴落し、林業がどん底産業になるなどとは夢にも思わなかった。だから、貸す方も貸す方で、どんどん貸し付けしたらしい。

Iさんの山は手入れされているので良木がたくさん残っている。が、現在の価値では立ち木は二束三文であり、担保の土地の評価額は驚くほど安い。
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