例の美しい格子入り建具が動きにくくなってしまった。この家を借りたときからちょっと動きは重かったのだが、建具がきしむほど引っかかるようになってしまったのだ。2年の閉室状態を経て、私たちが住み始めるとともに空気が動いて部屋が乾き、さらに囲炉裏で燻して乾いてきたために、木が動きだしたのだろうか。
前回の工場の引き戸の直しはユルユルだから敷居をかさ上げしたのだが、今回はキツキツなので鴨居を削らねばならない。それにはノミで削ることもできるけれど、とんでもなく手間がかかってしまう。といわけで、専用の鉋を使うことにした。
右が「脇取り鉋(わきとりかんな)」、左が「底取り鉋(そことりかんな)」である。底取り鉋は天神様の骨董市で800円でゲットしておいたものだ。もちろん刃はいったん外して研ぎなおした。