翌日、宿舎の前にある淀姫神社を参拝。隣に「佐賀のがばいばあちゃん」テレビロケの建物がある。天気は快晴だ。
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囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
いよいよ講演。ひさしぶりなのでさすがに緊張するなあ。それにパソコンの調子が悪いので念のためCDにパワーポイントのデータを焼いてきている。パソがダウンしたら主催者からPCを借りて、という段取り。地元のケーブルテレビの取材も入っている。
会場は文化会館の一室。けっこう大きな会議室。私の書籍やCD、ポストカード販売のテーブルも作っていただいた。
最初に主催の「NPO法人循環型たてもの研究塾」(略して「じゅんたて」)理事長、山田さんの講演。
世界遺産になった石見銀山。いったい何がそこを世界遺産にさせたのか? それが知りたかった。
まず銀の産出が全世界の1/3量というスケール。そして近世でほぼ閉山したので、近代技術の波を受けておらず、昔の佇まいがそのまま残っていること。さらに環境に配慮して、山林を持続させながら山を守り続けたこと。この最後の「環境配慮」が、けっこう効いているらしい。
車でその山と銀山の坑道の入り口などを眺め、駐車場(無料)に止めて大森の町並みを歩く。そして世界遺産センターで銀山関係の資料を見て回る。
面白かったのは銀の精錬方法に「灰」が使われていたことだ。最初、鉛との合金をつくり、それを溶かして灰に転がすと、鉛は灰に吸着して銀の純度が高まる。しかし
「鉛には発がん性もあると考えられているので、坑道内の出水・高温多湿や鉱滓・煤塵などの劣悪な環境も相まって、当時の鉱夫は短命であったといわれる。大森地内に各宗派の寺院が多数あることや、古文書の研究からその平均寿命はおよそ30歳程度であり、家族構成はその多くが独身もしくは夫婦のみ、と伝えられている」(Wiki)
というような記述は、世界遺産センターの展示では、しっかりはしょられている(笑/足尾銅山と同じだ)。
大森の町はタイムスリップしたような佇まい。石州瓦のレンガ色、黄色い土壁、錆びた杉板。材が細く華奢な住宅が多いのは、大火で焼けた後、急ごしらえで造られたからという。
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再びフェリーで宇野へ。岡山を通って広島県の尾道に立ち寄る。
尾道は坂と路地の美しい町だ。まずはアーケードを見学。昔の銭湯を改装したカフェでアイスコーヒーを飲み、小さな中華屋さん「みやち」でラーメン450円を食べてみる。