以前から石田高校の卒業生でウナギ釣りの名人がいるとN先生から聞かされていた。ぜひ取材させてほしいとお願いしていたが、本日都合いいとのことで釣り決行。場所は東讃の某所。まずは海に近い川の橋の上から餌をつけた釣り糸を落しておく・・・というブッコミ釣り。針はがまかつのウナギ用のもの。
これに黒色の5号ラインをつけてドバミミズをちょんがけして落しておく。釣り師のA君は30代。伯父さんの影響で小さい頃から魚採りが大好きだったとか。
キワが間知石(けんちいし)ブロックになっている。糸は欄干に結んでおき、もう1カ所の釣り場に行って、帰りに回収するという案配。
ところが入れてすぐに糸が動きだし、けっこうな大物が上がったのだ。これには驚いた。ふたたび新たな針を結んで仕掛けておく(ウナギ針は外しにくいので糸を切ってしまう)。
次の川はこんな感じの浅い用水路。
釣り竿はなんと伐ってきた竹である。それに10cmほどのハリスをつけた見釣りの提灯釣りというやつだ。
この水路、海に繋がっているのでフグやセイゴ、ボラなんかも泳いでいる。浅いのだが、石なんかもごろごろあったりして、ライトで照らすと確かにウナギの魚影が見え隠れする。
その頭を目がけてミミズをそっと落す。
ここでもあっさり釣れてしまうのだった。
ここのはちょっと小ぶりである。あまり小さいものは逃がした。
だんだんコツがわかってきて、私も2匹釣った。釣り竿のアップである。
下流に歩きながら魚影を探す。海が近づくと深くなり、ライトでは探しづらい。だが、そんな場所にはやはり大物がいるという。
港もまわってみる。メバルや大きなクロダイがいた。防波堤の先端ではアジを釣っている若い子たちがいた。
エアポンプ代わりに上から新鮮な川の水を落して酸素を補給してやるとよいのだそうだ。
最初の釣り場に戻り、糸を回収すると2本に両方ともウナギがついていた。
所要時間2時間で8匹。いや〜驚きである。「自然のウナギは絶滅危惧種なんて言ってるけど、いる所にはいますよ。みんな知らないだけ」とA君。
たしかに、護岸の自然度を高めて堰やダムをなくし、農薬や合成洗剤を激減させたらあっという間にウナギは増えそうだな。そんな川が少なすぎるだけだ。
2匹いただいてきたので、明日は初めてのうなぎ料理だ。