芭蕉、まねきねこ、一の湯


ここ梅田は山に囲まれた場所で桐生の中心部からは10kmほど離れている。とはいえ旧アトリエほどの山中ではなく、ごく近所には居酒屋がある。そこでカラオケをやっていたらお知り合いができて、その方はいま林業関係者だが昔バンドをやっていたことがあるという。そして今年4回目になる梅田湖(桐生ダム)冬花火の主催者であるという。

で、私たちの歌を聴いて、「今回の冬花火は歌謡ショーもやるので、そちらに出演してくれまいか」・・・ということになった。私たちとしては「ウチの土場に来れば燃し木はいくらでもあるよ・・・」という言葉につられてOKしてしまったのである。

明日はその宴会場でリハーサルがあるので、今日はカラオケボックスで練習するべく町まで出ることに。持ち込みOKで平日の昼間ならめちゃ安い「まねきねこ」というカラオケボックスをyuiさんがみつけてきて、そこへバスと電車で向かったのだが、その前に糸屋通りの老舗、洋食喫茶「芭蕉」で食事。

ここは旧アトリエ時代から何度か訪れているのだが、いつもお茶だけ。桐生でカフェをやるなら一度はここのカレーなりランチを食べておかねばなるまい、という感じで。本当は中華「五十番」に行くつもりだったんだけどね(休みでした)。

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チョウナをおろす


先日、骨董市で買ったチョウナを使ってみることにした。いったん刃を外して研ぎ、クサビもカシ材で作りなおして刃を入れる。柄はエンジュの曲げ材という特殊なものである。

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クリス・コナー合掌


学生時代の友人の結婚式へ宮崎へ向かう旅の途上、奈良国立博物館の特別展「運慶快慶とその弟子たち」展を見た。私は35歳。ようやく掛け持ちのアルバイトから脱出し、ネーム入りで様々なイラストの仕事をこなし始めていた。

超安宿をみつけた。キッチュな壁紙、狭い共同風呂。そこはなんと門限があって夜10時にカギを閉めてしまうのである。ひとり奈良の町に繰り出すと、ジャズ・バーがあったのでウィスキーのオンザロックを頼み、クリス・コナーをリクエストする。

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