持倉のおしん・スギの色


持倉集落へ。今回はマウンテンランのイベントのときの写真を皆さんにお届けしながら、お話をするという目的あり。ちょうど回覧板を届けついでにお茶のみ話をしていた家に飛び込んで、いろいろ話を聞く。

そのおばあちゃんは、マウンテンランのとき休憩中の女性選手たちと話し込み、花豆のお土産を選手にプレゼントしたのだった。私はその写真を撮っていたので、その写真をおばあちゃんに差し上げた。

おばあちゃんは、写真を嬉し懐かしそうに見るとともに、写真に映り込んだ自分の腰が、ずいぶん曲がっていることを気にしているようだった。

おばあちゃんはかつて10年間ほど藤岡の町でアパートを借りて、塗装の仕事をしていたという。そのとき、腰を痛めてしまったという。

「おしん」というNHKの朝ドラをご存知の方も多いであろう。あの昔の山村の子供の苦労を活写した映像は、当時大いに感動を誘ったものである。が、持倉の人たちは「私らの子供のときの苦労はあんなもんじゃないよ」と、笑いながらそのドラマを見ていたそうである。

さて、昼食は旧中里村の恐竜センターでソバを食べた。そのテーブルや周囲の造作が気になった。スギなのに雰囲気がないのだ。テーブル自体は間伐材の角材を貼り合わせて作った力作である。スリットが入っているがこれは「背割り」といって、材が割れない工夫である。

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