今日は個展の案内チラシとハガキを個展先の高崎「棗」に持っていく予定だった。ところが、朝一番に同じ集落のAさん(70代の一人暮らしのおばあさん)から突然電話が入る。「あのさ、タケノコ掘りにきなよ。ちょっと歩くし険しいとこだけど、道具はウチにあるから」と。
ンー、山村ではこの突然の、有無を言わさぬ「お誘い」が恐い。が、これは新参者の僕らは絶対に断ることはできぬ。しかも、僕らにとっては嬉しい実益を兼ねた取材ネタである。さっそく軽トラでAさんちに行って1時間ばかり作業し、30本のタケノコをゲット。
囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
今日は個展の案内チラシとハガキを個展先の高崎「棗」に持っていく予定だった。ところが、朝一番に同じ集落のAさん(70代の一人暮らしのおばあさん)から突然電話が入る。「あのさ、タケノコ掘りにきなよ。ちょっと歩くし険しいとこだけど、道具はウチにあるから」と。
ンー、山村ではこの突然の、有無を言わさぬ「お誘い」が恐い。が、これは新参者の僕らは絶対に断ることはできぬ。しかも、僕らにとっては嬉しい実益を兼ねた取材ネタである。さっそく軽トラでAさんちに行って1時間ばかり作業し、30本のタケノコをゲット。
寒い曇りの日。僕は囲炉裏部屋で曲づくり。相方は和室で表装の仕事。今回の高崎個展のための仕事である。新作紙芝居『神流川なつかし物語』を披露する予定なのだが、そのエンディングテーマを作っている。紙芝居ライブを始めてからこれまで4曲作ったが、5曲目の今回は、ボサノバの曲でキーはなんとE♭。だからギターの指運はすべてハイ・コードで動いていく。まあ、この日のためにボサノバのコードを徹底練習してきたようなものだ。
僕の曲づくりはメロディと詩が同時進行していく。もやもやと詩のイメージが湧いてくると、それを頭の片隅に置いておく。メロディは不意に生まれることがあるので小型カセットレコーダー( アナログですなぁ)を常に携帯している。
しかし、結局は「個展&ライブ」という締め切りに追いつめられて、ギリギリの緊張感から音と言葉が生まれてくる。それをギターのコードで繋いでいく。コード進行を先行させて、それに旋律をあてはめていくこともある。
満開のクリンソウにカラスアゲハとオナガアゲハが訪れた。アゲハ類の春型は本当に美しい。チョウの中には春と夏、あるいは夏と秋の2化で、羽の形や色彩を微妙に変える種類がある。春型は小型で、爽やかな明るい色彩のものが多い。春のそんなチョウたちが、敷地の手入れで再生した花々に訪れるのを見るのは本当に、本当に嬉しいものだ。
午後から前橋へ。敷島公園のバラ園へ。ほぼ満開状態であった。バラは形も美しいいが、その匂いもすばらしいものが多い。軽井沢のタリアセンのバラ園でも匂いをかぎまくったが、ここでもそれをやった(笑)。しかし、バラの花に近づいてそんな行動をとっているのは僕と相方しかいないのであった。
それにしても、平日というのにこの人の多さはどうだ。ほとんどがお年寄りである。余生を遊んで暮らしているの方々なのだろうな。しかし、70を過ぎて毎日畑仕事をハードにこなしているイタルさんや、80を過ぎて講演をこなしているY先生を思い浮かべ、う~む、これでいいのか? と思ってしまう。
朝、集落の道の掃除にいく。20日の豪雨でスギの枯れ葉などが側溝をふさいでいるので、皆で集中的に片付けてしまおうというのである。枯れ葉とともに、腐葉土も集まる。それをシートで集めて谷側へ棄てていく。「勿体ないなぁ。これを土嚢袋につめて都会で家庭菜園をやっている人にわけてあげれば・・・」などと考えてしまう。昔は、競い合って落ち葉を拾ったのだ。とくに松葉は火力が強いので煮炊きに重宝したのだ。