表参道ヒルズ


用があって東京へ行くことになり、児玉駅にCopenを置いて電車で向かった。電車は缶ビールが飲めるから良いね。八高線の車窓からは里山風景の中に満開の梅が点在する。小川町で私鉄に乗り換えて都内からは地下鉄へ。

で、時間の空きに向かったのは表参道のアンドウ建築「表参道ヒルズ」。ずいぶん前から注目してたんだけど、中に入るとガラスとコンクリートの質感、電磁波とイリュージョンのような照明・音楽にグラグラと頭が痛くなってくる。表参道のケヤキ並木を生かすという触れ込みで、外観は建築高を押さえてあるのだが、中は6階に地下構造で掘り下げてある。そのメインの建築構造は、中央が細長い吹き抜けになっており、そこを螺旋状に回廊がまわっているというもの。でも、その螺旋は全体に表参道の傾斜にならってナナメッている。それがとても不安感を誘う。その周囲にブティックやレストランなんかが並んでいる。

middle_1143550265

“表参道ヒルズ” の続きを読む


古墳


藤岡市上落合の七輿山古墳をみにいった。かなり大きな前方後円墳で、サクラの名所に仕立てたらしく大木がずらっと並んでいる。風が強いんだろうな。頂上のツゲの木が高山帯の矮小木のようになっている。古墳の下部に頭のとれた石仏群がズラ~っと並んでいる。

middle_1143549910


碓氷社


心配のユズの木はなんとか大丈夫そうだ。毎日見回りにいって声をかけ、1日おきに水をたっぷり与えたし、雨も降ってくれたから。仕事のくぎりがついたのでさっそくお出かけ。まずは富岡。漆喰彫刻のある成田山不動堂、国の重要文化財の貫前神社、宮崎公園内にある旧茂木家、そして安中に移動して旧碓氷社をみる。

伊豆で長八をみて以来、鏝絵・漆喰彫刻が気になる。成田山不動堂は小さなお堂だが周囲の壁にくまなく漆喰彫刻が施されている。

middle_1143549068

“碓氷社” の続きを読む


マップ完成


午後から仕事の最終仕上げに入る。

僕のマップは河川と田畑など土地利用も色分けするので塗りにも手間がかかる。あらかじめ相方に色分けの下図を作ってもらっていたものを参考に、水彩で色を置いていくのだが、これも一色の色をただ塗ればいいというものではないのだ。マスキングシートやマスケットインクでマスキングした後、道路やカットに色を置かないように微妙な筆使いでしかも素早く描いていく。

このマスキングもやる場所とやらない場所があるのもコダワリなのであるが、手間の結果としてPCでは絶対に出せない、柔らかく深い味わいが生まれる。今回はカットに鉛筆線を使ったので、いつもの方法で絵が弱くならないか? 試験的に描いたものをPCに取り込んで試しながら塗り始める。

“マップ完成” の続きを読む


総会へ


イラストマップの本描きが片付かない。そのうちに集落の定期総会の日がやってきてしまった。どんなに忙しくても、この日ばかりは出ないわけにはいかない。午後から会場の分校跡の建物へ。今回、鬼石町が藤岡市に合併することで、いろいろと決まり事が変わったりする。人事の取り決め、そして会計報告があって終了後は宴会となる。

今回、相方が会計の書類を手伝ったこともあってか、イタルさんがわざわざブランド焼酎を1本別口で買ってきてくれ、宴席でがんがん注がれてしまう。仕事で寝不足の上に(この日も昼までみっちり格闘してたのだ)、昼から茶碗で濃いめの焼酎のお湯割り。うーん効く効く・・・。しかし、ここぞとばかりさりげなく山村ネタ取材にまわるのであった。

夕刻、イタルさんとは義兄弟にあたる同じ集落のSさん宅によばれる。薪ストーブにあたりながら、また焼酎。初めて訪れたSさん宅はアトリエとほとんど同じ造り。なんと大工さんが同じ人なんだそうだ。今年84歳のSさんは、イタルさんの農作業の手伝いにやってきたときに何度か僕らと接触していた。しかし、敷地の薪の量とその積み方に圧倒される思いだ。なんというか、現役の山村人の佇まいには有無を言わさぬ迫力を感じるのである。

「酒はあるんだ。いつでも遊びにきな」そうSさんは何度も僕らに言って、おだやかに笑った。