5日目/穴吹~貞光~大豊~早明浦ダム(大川村)~西条(愛媛)~別子~高松


大川村を目指した。早明浦ダムの集水域の人工林は各所で崩壊だらけであった。国道には工事車両、大川村役場は工事事務所のようになっている。「この台風で1年分の仕事が確保できた」と土建会社は喜んでいる。崩壊した箇所はコンクリートで塗り固められる。そこから崩壊面の線香林が針のように突き上げている。いま、日本の山でそんな光景が増えつつある。
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4日目/穴吹~木屋平~祖谷~京柱峠~高知~安岐~馬路村~魚梁瀬~東洋町~徳島」  


朝食をいただいた後、コペンで穴吹川を遡り、剣山の登山口へ向かう。正規の国道ルートは復旧不能の崖崩れで不通。迂回路は岩山の絶壁を行くコンクリート舗装の道だった。剣山山頂付近の原生林は非常に価値あるものだが、その下の人工林は酷い崩壊を見せていた。

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3日目/伊勢神宮宮域林~天理~神戸~淡路島~鳴門~穴吹(徳島)


朝、相方を伊勢神宮内宮に案内する。まだ人の少ない伊勢の神域は本当にすばらしい。遷宮はあと7年後だが、準備はすでに始まっており、前日はその祭祀があった。神宮支庁の営林部長Kさんの案内で宮域林に入る。僕は3回目の取材だが、前回は雨、前々回は冬だったので、いい写真が少ない。今回は大きなデータでいい写真を撮るのが目的だが、夏はヒルが多いというのでK部長はヒル避けのスプレーを用意してくれていた。
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2日目/白川郷~古川~高山~名古屋~伊勢」


朝食後、早々に世界遺産の「白川郷」へ向かった。最も大きな合掌造り民家「神田家」に見学に入った。白川郷の建物は養蚕農家の構造だが、地下では火薬の原料を製造していたという。それがまたこの建築を巨大なものにしていたのだ。原料は屎尿と植物、微生物の分解によって火薬原料の硝酸を抽出する、その過程で蚕糞も使うという高度な秘密があった。この事実はようやく公にされ調査研究が始まったばかりである。

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1日目/アトリエ~松本~白川郷


旅のお土産に作っていたのはCD だった。昨年の個展のさいに録音しておいた曲目の中から自作のもの4曲だけをとりだして、僕らのユニット「SHIZUKU」のオリジナルCDをいよいよ作ることにしたのだ。その推進力になったのは新たに購入したプリンターである。K社のスキャナ付きの複合機なのだが、前に使っていたプリンターに比べて驚くほど性能が上がっており、ジャケットやライナーノートの印刷はもちろんのこと、CDそのものにプリントできる機能まであるのだ。2日間ぶっ続け、最後は徹夜で10枚のCDを仕上げ、コペンに乗り込んだ。

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