2日目/白川郷~古川~高山~名古屋~伊勢」


朝食後、早々に世界遺産の「白川郷」へ向かった。最も大きな合掌造り民家「神田家」に見学に入った。白川郷の建物は養蚕農家の構造だが、地下では火薬の原料を製造していたという。それがまたこの建築を巨大なものにしていたのだ。原料は屎尿と植物、微生物の分解によって火薬原料の硝酸を抽出する、その過程で蚕糞も使うという高度な秘密があった。この事実はようやく公にされ調査研究が始まったばかりである。

middle_1128201618 middle_1128201658

middle_1128201473

古川へ向かった。この山越えルートもなかなかハードだった。川が暴れた痕跡があったので、河合村のガソリンスタンドで聞いてみると、先日の台風で床上まで浸水したという。このような小規模の洪水は全国ニュースでは流れないのだが、実は各所で起きているのだ。小規模なダムや大きな堰堤などがある場所は、大雨でダム放水が間に合わず、水がたまって洪水被害を受けることがある。

middle_1128201739

古川の町並みを歩き、高山でコペンを市営駐車場に入れた。飛騨高山は山奥なのに開放感があり、自然が優しく感じられる。ここには古代に王朝があったという伝説があるが、それもうなずける地勢をもっている。春慶塗の店を見学。美しい曲げわっぱの弁当箱に目を奪われる。

飛騨一の宮である水無神社に参拝。位山の山麓を通ってイチイの天然木を見る。名古屋まで飛騨川流域をずっと辿っていった。途中でヒノキ線香林に「2割伐り捨て間伐・玉伐り枝払い集積」というおきまりの悪施業の山に入り写真を撮る。こんなバカバカしいことをいつまで繰り返すのだろうか。一帯は膨大な人工林地帯が続いている。山をじっくり観察するとその歴史が見えてくる。線香林が一度崩壊し、そこに雑木が混入している場所も多数見受けられる。名古屋近くで高速に、乗り渋滞を回避。ネットで予約しておいた伊勢のビジネスホテルに10時半に到着。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください