虹、共同浴場、月


ホームページの「旅行記」に2001年のタイ紀行『ジャングルと海』をアップしました。元原稿は同好会誌に寄稿したものですが、今回web用にレイアウトを再構成。

印刷版では予算の関係でスケッチブックのページ以外はモノクロでしたが、web版は写真もすべてオールカラーの豪華版です。お楽しみください(こちら)。いろいろな人に読んでもらいたいので英語版も準備中。いま、とりあえず日本語版半量だけですが・・・。

草津に行った。途中、赤城の方面に虹を見た。紙芝居の曲『夏のはじめ~虹のテーマ』を作ってから初めて見た虹だった。嬉しい。帰りは満月だった。

middle_1160430243

“虹、共同浴場、月” の続きを読む


投入堂


田辺林道の取材3回目。岡山県の新見市で行なわれる国有林の作業道作りのイベントの準備に、田辺さんたちが林道作りに行くというので追いかけた。16日にアトリエを出発。それからキャンプをしながらいろいろな所を回って昨日25日に帰還した。

今回の旅の初めは鳥取の「投入堂」だった。かなり昔からこのお堂は図版で見ていたが。現物もイメージ通りだった。いや、眺めているうちに、その不思議な美しさに圧倒され始めた。下から見上げると端正に見えるように計算された屋根は、実はかなり複雑な構成になっている。床や壁の構成も面白い。オランダのリートフェルトの建築、ミロのビーナス像のような、大理石彫刻のような美しさを喚起させた。

middle_1156600638

“投入堂” の続きを読む


青木ヶ原樹海


湖畔を散歩する。富士五湖といえばブラックバス。どの湖にも釣り人だらけである。湖畔にはバスの死体が打ち寄せられている。

青木ヶ原樹海にある風穴の名所を覗きにいき、樹海の林内を観察する。溶岩に根を張って原生林になっているのだ。表土がないところから出発した生態系の極相の姿である。根が浮いている木が多い。土がなくても木は育つ。植物が自ら作った土を発展させてきたのだ。太い木もあるが、巨樹というのは見られない。樹高がそろって低い。年輪は相当詰まっているはず。

middle_1155434241

“青木ヶ原樹海” の続きを読む


南牧村、かえでの樹


うーん、仕事のしすぎだ! 播いた豆もきちんと発芽しすくすく育っているので外出。コペンで神流川を遡り、下仁田へ抜けて「きよしや食堂」でラーメン定食を食べる。相方YKはカツ丼。

その足で南牧村の奥へ行ってみる。養蚕民家が昔のままかなりの数で残っている。中に、トタン屋根の煙り抜きがある家をみつける。板か杉皮の屋根だったものをトタンにふき替えたのではなくて、最初からトタン屋根なのだ。つまり、トタンという製品が登場した時代に、これからも囲炉裏を使う暮らしを前提にしていた、ということなのだ。

middle_1155433520

“南牧村、かえでの樹” の続きを読む


タイ風お粥、地蔵の湯


ジャガイモをひたひたの水で茹で、それに鰹節の出汁を足して、夕べのハンバーグの材料の残りをミートボールにしてスープの中へ。ハーブはセロリとネギとフェンネル。冷やご飯も入れて焚き火でぐつぐつ。

ここで薬味酢をつくる。つぶしたニンニクと青唐辛子のスライスにお酢を入れ、手で押しエキスを酢に滲出させる。できた粥にこれをたらりとかけると、一気にタイ風になるのだ。うーん、辛いが旨い。

middle_1154131590

“タイ風お粥、地蔵の湯” の続きを読む