青木ヶ原樹海


湖畔を散歩する。富士五湖といえばブラックバス。どの湖にも釣り人だらけである。湖畔にはバスの死体が打ち寄せられている。

青木ヶ原樹海にある風穴の名所を覗きにいき、樹海の林内を観察する。溶岩に根を張って原生林になっているのだ。表土がないところから出発した生態系の極相の姿である。根が浮いている木が多い。土がなくても木は育つ。植物が自ら作った土を発展させてきたのだ。太い木もあるが、巨樹というのは見られない。樹高がそろって低い。年輪は相当詰まっているはず。

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洞窟内はむかし氷室に利用したり、繭玉や種の保存にと冷蔵庫代わりに使っていたらしい。

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こんなところで群馬の繭に出会うとは思わなかった。

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樹海も良かったが笑ってしまったのは土産物売り場の山梨限定クッズだ。「海ナシ戦隊 ヤマナシマン」そのライバルに「ブラックバス命」と書かれた山梨限定ヒーローが携帯ストラップになっている。他にも「富士ちゃん」だとか、太陽電池で首振りが勝手に動く「ひだまりの民」とか、わけの解らないキャラがいっぱいだ。山梨県民ってけっこうギャグ好き?

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サントリーの工場のある白州から八ヶ岳を撮る。あの山の端でバイトしながら過ごしていたことがある懐かしい峰々だ。工場見学もしたかったが、時間がないのでパス。

ふたたび茅野『かえでの樹』へ。今度は開いていた。中も面白かった。むき出しの丸太をダイナミックに組んだ多方形の建物で、光窓がとられている。設計図を描いて作った建物ではとてもこんな形は出てこない。手元にある材料で、直感的に作った感じである。が、そのスケールが大きい(しかし、食事は不味かった・・・)。

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帰りは白樺湖を通る。湖に蓼科山(2,530メートル)が見える。別名「諏訪富士」。孤高の山だが、その山容は優しく女性的だ。八ヶ岳赤岳のバイト時代、この山がいつも北の空に美しく映えていたのを思い出す。

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帰りの峠では林道取材。「悪い林道の例」は周囲に事欠かない。田辺さんの林道づくりを徹底取材したので、これをみると施工上どこが悪いのか、その処方箋がはっきりと見えてくる。いちど失敗した林道の復旧はずっと大変である。

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