マダケ入手、バラ肉の煮込み


実にいろいろあった一日。朝から囲炉裏の火で豚バラ肉と昆布、ジャガイモ、ダイコンの鍋をコトコトと煮続ける。昼頃、Y先生とかねてから約束しておいた竹伐りと、柚子の木を見に行く。アトリエ敷地には竹と柚子の木がない。それを話すと「ウチの竹を伐ればいいよ。柚子の木もあげるから」とY先生。

竹は今がちょうど「伐り旬」だ。他の季節に伐ると虫食いにやられる。加工モノに使うにはモウソウチクよりマダケがいい。しかし伐る本数や位置について、Y先生の指示は厳格だ。山暮らしにおける「所有」の概念と手入れの厳しい感覚を教わった。

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冬桜、ニコニコ亭


今日は桜山公園で湯原昌幸歌謡ショーが行なわれる日。僕らはこの日を楽しみにしていたのだ。ロングランヒット曲“冬桜”の旋律とかプロの歌い方とかトークの上手さとか、多いに参考になった。

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ドングリパンケーキ、白菜鍋


個展最終日、Y先生ご夫妻とななくさで食事をし、搬出を終えて翌日からの個展販売の搬入の方々と入れ違う。その足で城峰公園へ。鬼石の桜山公園は冬桜で有名だが、神流川をはさんで対岸埼玉県側にあるこの公園も冬桜で売り出している。帰りは神流ダムの右岸を走って帰還。夕映えの紅葉が奇麗だった。

アトリエのカシの木の下のある紅葉(もみじ)も真っ赤に染まってきた。朝、相方が精製していたドングリの粉でパンケーキを焼いた。小麦粉を半分、卵を1個使ってベーキングパウダーをいれてフライパンで焼く。囲炉裏の煙が立ちのぼり、玄関から差し込む朝の光の筋が美しい。下駄履きでハーブ畑に行き、スペアミントと月桂樹を摘んでドングリパンケーキにハーブティーを添えた。

夜は初めて採取した畑の白菜で鍋。白菜はちょっと小さめだが、生でかじると驚くほどの甘さがある。鍋で煮込んでもシャキシャキ感があって本当に美味しい。アトリエの畑の産物には感動しっぱなしなのである。

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西上州名峰の昔


前橋の県立図書館で郷土資料を探した。3日に楽しみにしている秩父夜祭りに関して調べものをしようと思ったが、考えてみれば秩父は埼玉県だ。上州の本で『秋山郷と西上州の山々~首都圏から最も近い秘境案内~』小板橋光著(山と溪谷社’92)という山岳紀行を見つけて借りる(アトリエのあるH集落はこの西上州の山の麓にある)。

「瀬林から三十分程で、神流川に架かる古鉄橋を渡って神ヶ原に到着した。十石峠に通じる国道で万場行きのバスを待っている間に、雨は急速に上がって青空が広がり、神流川を隔てた正面に叶山が全容を現してきた。急峻な岩肌を巡らせた岸壁となだらかな丸みを持った頂上は、独特の美しい姿をみせて、古くから西上州の名山と呼ばれた秘境の地にふさわしい雰囲気が感じられた」

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ななくさライブ最終日


ななくさでのライブ最終日。お客さんは少なかったが、いろいろ出会いがあって次につながりそうな気配だ。『現代農業』連載をみて以前アトリエを訪ねてくれたIさんも聴きに来てくれた。ライブはいままでで最もいい出来だったかもしれない。 “ななくさライブ最終日” の続きを読む