読書、バルサミコ


連日、敷地と畑の草刈り。ミョウガの初収穫。今期は十分に草刈りの手入れをしていたので、ミョウガがすこぶる元気である。これから秋まで、売るほど穫れてしまうだろう。カボチャのつるを誤伐してしまう。こぶし大に結実していたのに残念。ところがこの未熟のカボチャをかじってみると甘くてなかなか旨い。ズッキーニに似た味なのだった。石垣のきわに植えミニトマトが順調に実をつけ、毎日数個づつ完熟の実を食べている。

middle_1124136813

“読書、バルサミコ” の続きを読む


バスをみる


敷地の草取りと畑仕事に没頭する。ネギは3カ所に植えているのだが、上の敷地のものを分けつして植え変えた。草も抜いて地ならししてから始めたわけだけど、土がふかふかになっていて驚いた。しかし、草の成長はスゴイなぁ。まともに草取りにつきあっているときりがない。しかし放置するわけにもいかない場所がある。水路、道、石垣、庭先など。カラムシなどは人の背丈以上に伸びてしまうし、カラスウリ、カナムグラ、などのツル植物はちょっと目を離したすきに灌木を覆ってしまう。山の植物の夏の成長にはまったく圧倒される。

都会人にはこの感覚が解らないだろう。僕も都会に住んでいた頃は解らなかった。アウトドア遊びを頻繁にやっていたのに、である。だから「植林」が簡単に美談になってしまうのだ。日本の山においては、木は勝手に生えてくるものなのだ。もし植林した場合、日本では「下刈り」という大変な手間が、何年も必要なことを多くの人は知らない。夏の山村農家は草との戦いに明け暮れる。過疎で年寄りばかりになって人手がなければ、除草剤を使うこともある。もちろんアトリエでは使わない。編み笠、軍手、そして手ガマでいく。
“バスをみる” の続きを読む


和紙の傘


藤岡の道の駅「ららん藤岡」でY先生の奥様がお茶たてのイベントをやっているので遊びにいった。奥様は裏千家の茶道に精通しており、道具も多数所有されている。赤い和紙の傘が美しい。たまには正装をと、ジャケットを着込んで行く。ところで、僕らが予告なしで3日もアトリエを空けたことを、先生たちはえらく心配していたらしい。恐縮してしまった。レストランで昼食をごちそうになる。

middle_1123857292

“和紙の傘” の続きを読む


ヒマワリ


旅から戻ると、ドッヒャーっと草が勢いを増してはびこっている。山の盛夏に3日空けるとは、そういうことである。まずは敷地の草刈り。その後、畑に行くと、つぼみだったヒマワリがほとんど開花してこっちを向いている。「おかえりなさい!」と言葉を投げかけられているようで嬉しかった。

middle_1123764481

“ヒマワリ” の続きを読む


コペンの旅/栃木・茨城篇


3日ほどアトリエを空け、墓参りの旅をしてきた。栃木の先輩宅、水戸の実家ほか日立、東海村、取手の叔父伯母宅を訪ねる。父の墓にはアトリエから持参した百日草の花を添えた。水戸の友人とも話す。また、今年『現代農業』の3月号から連載している「山暮らし再生プロジェクト」の連載コピーを届けた(6回分、24ページ)。これは8月に離婚して9月に山村の古民家に入居し、親戚にすら沈黙を守っていた僕らの、初めての近況・中間報告でもある。

コースは足尾から日光に抜け、宇都宮に出てから塩原元湯の秘湯へ1泊。翌日、烏山~御前山を通って水戸へ。翌々日は大子の月待の滝から里美~水府村を抜けて日立の父方の実家、東海村の叔父宅、取手の伯母宅へ。途中、相方の希望で日光東照宮と袋田の滝に立ち寄り、白幡八幡宮、新旧の茨城県庁舎と、常陸太田の西山荘も見てもらった。
“コペンの旅/栃木・茨城篇” の続きを読む