今日は読書ネタで。山下裕二『未来の国宝・MY国宝』が面白い。この本の巻頭に、先日大阪の金剛寺で特別公開され私が見に行った「日月山水図屏風」が取り上げられているのだ(この作品は昨年国宝に昇格した)。
小学館『週間 ニッポンの国宝100』に連載されたもので、内容はやがて国宝に指定されるに違いない「未来の国宝」、著者にとって思い入れが強い国宝になってほしい「MY国宝」、そして、海外に流失した作品の中から、国内に留まっていたら間違いなく国宝に指定されていたと思われる作品・・・それらを厳選し、時代順にまとめたものだ。
取り上げられた作品には「うんうん、そうだよな!」と同感できる作品がたくさんある。たとえばボストン美術館の「平治物語絵巻」、雪舟の「四季花鳥図屏風」、円空の仏像、曾我蕭白の「群仙図屏風」、岡本太郎「明日の神話」などなど。中には赤瀬川原平の一万円札模写絵や、つげ義晴の「ねじ式」の原画なんていうすごいやつもあるんだがw。
ナチュラルハーモニー河名秀郎さんが何冊か本を出している。そのうち『野菜の裏側』『ほんとの野菜は緑が薄い』を読んでみた。
私は山暮らしを始めて畑をやり出したとき、鶏糞肥料を入れることに疑問を感じて河名さんのナチュラルハーモニーの小冊子にたどり着いた。というかブログのスポンサードリンクにナチュラルハーモニーがくっついてきたので気になって追ってみたらその小冊子を取り寄せることになったのだ。その経緯はブログに書いてある。
あれから14年、途中高松の街暮らしで土いじりが4年ほど途絶えたけれども、自然栽培についてはこの考えにほぼ確信を持っている。河名さんも経験や自然農農家との交流を深めるにつれ、揺るぎない自信を持って書かれている。それだけでなく本物の発酵食品の追求も始めている。
当初は、肥料をやらないのは個人的な自然農ではいいけど、過去に油粕と魚粉とか人糞をたっぷりやってきた日本の農業の歴史はどうなのよ?という疑問が残った。しかし、河名さんはその過去の肥料農業は間違いだったのだ、と強く断言するのである。
肥料をやると作物に力がなくなって、発酵にブレが生じ始めるので、菌を起こす時に木灰を使い始めるようになった・・・というくだりには鳥肌が立った。
自然農の野菜は放置しておいても腐らない。干物になるか発酵していい匂いを立てる。が、化学肥料や有機肥料を与えた農作物は腐敗する。とくに有機肥料のものはドロドロに溶けて異常に不快な臭いを出す。
スーパーで買う野菜は言わずもがなだが、残念ながら近所の直売所で買ってくる野菜も放置すると腐り始める野菜が多い。購入した切り花もそうで、枯れ始めて花瓶から抜いて洗おうとすると、茎が溶けて異臭を立てている。
先日は、直売所で買ったパセリをコップに入れておいたところ、同じように茎が溶けて異臭が出たので驚いてしまった。それで、河名さんの本をじっくり読んでみたくなった(ネット経由で進化情報は入手していたが)。
無肥料の自然農にはエビデンスがあまりにも少ないので、主役に登るには苦戦するだろう。しかしこの異常な農薬の多さと、畜産由来の有機肥料を多投と、種子の企業化(F1かつ種子の段階から農薬を使っている)は、人類をやがて滅亡に導くのは間違いないと思う。
自然栽培!そうなんなよね〜♪〜〜ですねっ
大根もレモンもマーガレットも 皆んな干からびますね
天日干しで 乾物作るのが、とっても簡単ですね
台所で 放置してても 干からびて 使い勝手がいいです
有機、化学肥料、農薬、何にも使わない方が
お金も掛からず 手間も掛からず 楽チンです
ただ、慣行農業から 移行は、大農家ほど皆んな怖くて
中々出来ないかも〜可哀想だなぁ〜
少しづつ 移行している農家さんも いるようですが〜〜( ̄◇ ̄;)
>慣行農業から 移行
というよりまだ知らない人、そんなバカな信じられない、という人も
かなりいるんじゃないですかね。
無農薬だけど、肥料は使うという人は、かなりいるよね。
たぶんウチの畑は周りからヘンに見られているかもしれないけど
全然気にしない(笑)。