さて、矢野チームが斜面への歩道取り付きを一段落して鋼矢板のある下に降りたところまでレポートしたわけだが、その間に他の参加者は何をしていたのかというと、大地の再生スタッフの指導のもと、崖崩れ上部の平地に水脈を入れていたのだった。
全部で3本の水脈が切られ、中に炭・コルゲート管・有機資材(竹・枝葉など)が配置される。屋根や上部の農地の雨水がこれらの水脈溝に集まって、崩壊斜面へと排水される。重要なのは斜面に落ちる手前で大きめの点穴を配備しておくことだ。
一気に全部放出させると崖の天端の土を削って泥水を出してしまう。いったん手前で点穴を作っておくと縦方向に浸透し、泥濾しのクッションにもなる。
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