「大地の再生」イベント前夜


「大地の再生」に初めて出会ったのは2年前の屋久島講座であった。それから本を書くために取材を重ね、そしてとうとう自分の敷地で講座を開催することになった。

ただの流れで講座をするのではない。施工をするだけの十分な理由があった。ここに暮らして5年が経つが、開墾して畑を作り、植樹したりして分かったのは、地面が固くてこのままでは木が育たないということ、そして一番奥に湿地帯があること。

敷地はひょろ長の台形で、この湿地帯のところが実はいちばん横幅が広い。そしてお隣が空き家になったことも重なって、この部分が猛烈なヤブ(クズとセイタカアワダチソウなど)になっている。

今年は夏まで取材に奔走していたこともあって、草刈りが間に合わず、奥のヤブが手付かずになってしまった。するとヤブ蚊が大発生して、畑に行くのに秋の遅くまでメッシュの蚊除けをかぶり、手袋と長袖で肌を隠さねばならないほどだった。中には手袋の上から刺してくる蚊もいるのである。

ベイカは瀬戸内海でとれる小イカで内臓も目玉もそのまま食べれる。新漬けの小豆島オリーブ、ケーパーとトマト味で煮る。墨袋を持っているので仕上がりはトマトが茶変する。パセリをたっぷり入れて完成

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