葉山の御用邸のすぐ近く。ネットで見ると古い木造家屋なので面白そう・・・と思っていた民宿だが、ごく最近建て替えたようでばりばりの新建材住宅になっていた。部屋はスタイロ畳に壁・天井はビニールクロス、化繊のカーテン、窓枠もMDF(擬似木)。自然素材の建築設計をしているWさんも僕も、普段から新建材にほぼ無縁な暮らしをしているので、その化学臭をすぐにキャッチする(しかも布団は洗剤・柔軟剤臭が)。
新築で外見もスタイリッシュ、しかしその内部は化学臭に溢れている・・・というのが現代日本の家の常態である(だから24時間換気システムが法律で義務化されている)。地中からはグライ土壌が有機ガスを、家の換気扇からはホルムアルデヒド系の有毒ガスが常に排出され、そして排水には合成洗剤と柔軟剤。でも朝飯はさすがに葉山というべきか、しっかり豪華だった。