今年の春、取材旅行の途中で立ち寄った足助の鍛冶屋さんで買ったトチカンで木を出してみた。倒した木の小口にこのクサビをヨキの背を使って打ち付け、ロープで引いてくるのである。
月: 2007年8月
梅とダイアナ
梅干しにした梅はとても安価だったが、それは「傷梅」だからで、傷がひどいものはやはり梅干しには向かない。それは砂糖漬けにして、その梅シロップを氷水で薄めて楽しんだ。さてその出汁ガラのような梅の果肉、とはいえまだまだ香りも味もある。それを寒天で包んで梅ゼリーをYKが作ってくれた。
さて、最後にタネが残った。梅干しのタネを割って中の仁を食べるのはけっこう好きだ。梅の香りというのは実はこのタネの中の仁から出ているそうで、いわば梅のエッセンスは果肉ではなく仁にあるのだ。
野反湖へ
今年の夏の暑さはかなりのもので、おそらくこのアトリエでも熱帯夜になっている。同じ群馬県下の館林で40度を越える最高気温を記録。麦収穫前後の雨続きにもハラハラさせられたが、その後はお湿りのない日々がずっと続き、気温は上がるのに夕立の雨がない。いったいこの暑さは何なんだ。うー、避暑に行こう!
というわけで、目指すは野反湖(のぞりこ)。群馬、長野、新潟の県境に位置する、2000mの山々にかこまれた高原の湖のほとりでキャンプするのだ。セカンド・カーのアクティに荷物を積み込んで出発。途中に温泉がいくつかある。前々から気になっていたS温泉の露天風呂に行ってみた。川の中から湯が湧き出ており、混浴の露天風呂と聞いていた。
ところが、現地に近づくにつれ、川の様子に一抹の不安がはしる。爽やかな渓流ではなく、キタナイ感じのする、流れなのである。花敷温泉の建物を過ぎてもその川の印象は変わらない。S温泉用の無料の駐車場には、たくさんの車が止まっており、キャンピングカーで来て、すでに酒盛りしているグループもいる。
そこに車を止めて、いちおうタオルと着替えを持ち露天風呂まで行ってみたら、女性はもちろんオッチャンも海パンで入っている。やっぱり流れと周囲の雰囲気がキタナイ感じがして、コケやヌルがついている。小屋掛けの小さな湯船もあるのだが、そこには地元爺さんがいて、女性が一緒に入れるような雰囲気はない。
結局、入らずにUターン。硫黄臭のない無色透明の湯であることも、そそられない要因だった。全国の山岳渓流をいろいろ釣したことがあるので、水の色とか石につくコケの感じを見ればピンとくるのだが、この川は発電か何かの取水をされて水量が少なく、上流の民家の排水が入っていると思う。草津まで戻って外湯に入った。
野反湖には夕刻着いた。キャンンプ場は駐車場から15分ほど歩かねばならないので、荷物移動用にリヤカーを貸してくれる。キャンプ料金は2人で1,900円。このキャンプ場はアウトドア雑誌で日本一のキャンプ場に選ばれたこともあるそうで、さすがに雰囲気がよく気持ちがいい。
初チャパティー
今年初収穫した小麦が十分干し上がった。途中、家の中で保存中に一部ネズミに食われたり、いろいろとトラブルはあったものの、ようやく粉に挽けるようになった。さっそく石臼で。
最初、かたくしぼった濡れ布巾でごりごりと麦粒の汚れを拭く。次に、少量づつ石臼の穴に粒を入れながら、ゆっくりと2度匹挽きし、それを粉フルイにかけて皮を取り去る。これで全粒粉ができた。
梅干し完成、原木水掛け
梅干しの天日干し3日目。夜干しすることで実が柔らかくなる。敷地の梅は今年も梅干し用のものが採れなかった(梅酒はつくった)ので元の梅の実はスーパーで買ったもの。