甘楽のおばあちゃん


ライブ、連載原稿とひと息ついたので「今日は一日遊ぶぞ~~」とまたコペンでお出かけ。敬愛する東京在住の建築家Hさんの事務所で、甘楽の住宅設計をやっているとのことで、建築中のそれを見にいってきた。来週は土壁塗りのワークショップが行なわれるそうだ。竹こまいがびっしりと作られている。

写真をとって出発しようとしていると、助手席の窓枠に手をかけて、老婆が突然現れて僕らに話しかけてくる。「おばあちゃん歳いくつ?」「ちょうど100歳だよ」僕らは嬉しくなってエンジンを切り、いろいろ話し込んだ。養蚕の仕事をやっていたこと、井戸で水を汲んでいたこと、ここの道はむかし雨が降るとぬかるんで下駄の歯が食い込んで大変だったこと、いまは道もよくなって湯治場もできて楽になったこと。

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「ありがとう、おばあちゃん。また来るよ」

コペンのエンジンを再びかけ直す。おばあちゃんは僕らにリンゴを二つくれた。


ライブ2週目


個展&ライブ、2週目の日曜日。前日から『現代農業』連載の仕上げにかかっており、早朝から本画の詰め、そしてデータ化して修正などを加えCDに焼いて梱包。その他、ライブのお客さんに配るパンフなども印刷せねばならない。時間ぎりぎりまでそんなことをやっていた

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スペシャルライブ


今日は土曜日で個展会場でのライブの日ではないんだけど。Y先生ご夫妻のお友達が多数訪れ、中に子供さんたちもいらっしゃるとのことで、スペシャルライブを企画した。プログラムは次の通り。

1)むささびタマリン紙芝居のテーマ
・・・紙芝居・・・
2)むささびタマリン森のうた
3)童謡メドレー
「どんぐりころころ」
「メダカの学校」
「森のクマさん」
4)七つの子
5)ふるさと

といっても前日にコードをとって、朝方ギターを練習したという程度なんだけど。土曜日とて他のお客さんもいらしたのだが、みな喜んでくれたようで良かった。

先生のお客さんは帰られ、僕らも会場を出てご褒美の紅葉と夕日のドライブ。荒船で「日帰り温泉」に浸かり、下仁田で食事して上野村経由で帰還。途中、中里のそば打ち名人宅「草(かや)工房」にお邪魔して、ちょっと歓談。明日はライブ2回目。紙芝居なしで歌ライブにリキを入れます。


放映の中のことば


NHK朝の『おはよう日本』で紙芝居ライブや敷地の鋸谷式間伐の様子などが紹介され、「みたよ」電話やメールが次々とやってくる。Y先生もすぐにやってきて。「よくできてたね。99点だ」などと喜んでくれる。

「日本の林業は山を木の畑として、できるだけ多くの木を山から収奪する方法をとってきた。でも、山は木を育てるだけの場所じゃない。動物たちも棲んでいるし、美味しい水も生み出してくれる。他の植物もたくさん生えている」

「日本の気候風土に最も適した、調和のとれた新しい林業のかたちがあると思う。それを実践し、ここから発信していきたい」

というようなことを、自分が言っている。その言葉が心に残った。

午後から怒濤のように連載仕事にかかる。が、お茶時間にヒノキ薪の中にいい切れ端を見つけて、ペーパーナイフをつくる。ああ、彫りものは楽しいなぁ。いつか彫刻だけで個展をやるぞ!


脱穀と手みと天日干し


お隣のイタルさんが朝から大豆の殻外しをやっていたので手伝うことにする。ヒノキの間伐材のこん棒で叩いていたので、僕もスギで同じ物をつくって手伝い始めた。昔はもちろんこの大豆で味噌をつくっていたそうで、3年寝かせたものを順繰りに食べていたそうだ。

「麹も自分たちで作るんですか?」
「ああ、ばあさんが作るのが上手かったよ」

それにしてもかなりの量だ。今年は豆類が豊作だった。豆類は肥料は必要なく、連作もできる。外した殻や茎はコンニャク畑のくぼみに敷いておき、水はけの悪い場所の水吸いに使うそうだ。

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