個展&ライブ、2週目の日曜日。前日から『現代農業』連載の仕上げにかかっており、早朝から本画の詰め、そしてデータ化して修正などを加えCDに焼いて梱包。その他、ライブのお客さんに配るパンフなども印刷せねばならない。時間ぎりぎりまでそんなことをやっていた
それでも朝は火をおこしてコーヒーをいれ、残り火でジャガイモとニンジンと豆(白インゲン+小豆)のスープをつくった。ニンジンはたしか2週間前くらいに収穫した残りを土間にほったらかしにしておいたもので、水分が抜けてシワになっていたが、水を流しながらたわしで表面をこすってから切って煮たら普通のニンジンに復元した。
このスープ。残り火にスギ薪の細いのを何本か放り込んで「ワッ」と火勢を上げ、鍋をいったんグラグラと煮立たせたら、あとはそのまま熾き火で放っておけばいい。3~40分もすると(その間は机で仕事をしている)、熾がなくなるから、また火を起こして煮立たせ、塩をほんの少し入れ、パセリを散らせばできあがり。この自作パセリがまた旨い。カシの木の下の簡易畑で栽培したものだ。
無農薬、肥料は木質堆肥と木灰だけ。その豆と根菜のスープの味は濃厚で深い。自分たち収穫の味に感動した後、ふたたび仕事にかかっていると、相方がムカゴを茹でたのとハーブティーを持って来てくれた。
ななくさのライブは2回とも満席の入り。個展&ライブの存在を知らず、たまたま食事に来てライブに遭遇した人もみな熱心に聴いてくれる。相方との合作の板絵が2枚売れた。
初めて会う人も、ここでは何か縁を感じるのである。一期一会。この日は最後のお客さんが帰るまで滞在。ところで相方、「歌い手」仕様の化粧でほとんどガイジンと化している。
ななくさオーナーの松田社長が薪割りしつつカミキリムシの幼虫を採取している。これを石窯オーブンで焼いて食うのだナ。僕もご相伴にあずかったが、ハチの子のように美味しかったっす。