明け方3時過ぎにテントを撤収し、中山道の奈良井宿に進路をとる。中山道は江戸と京都を結ぶ主要路だった。群馬の中山道はすべてトレースしておいたので興味が浮かぶ。奈良井は中でも宿場の古民家が最も多く保存されている観光地のひとつ。といっても明け方に到着してしまい、お店なんぞはすべて閉まっていてまだ誰も歩いていない。コペンでゆっくり街道を巡回して建築を観察したり、井戸のようにつくってある湧水を飲んだり、写真を撮ったりした。入り口に戻ってみるとなんと車両侵入禁止の標識が・・・。
カテゴリー: 建築行脚
哲学堂ふたたび
さて、今日は前橋の友人H君が遊びに来るというので、高崎哲学堂で待ち合わせ。この建築の構造をもう一度眺めつつスケッチしているうちにH君到着。棗に付き合ってもらいチラシを渡したあとアトリエへ。
ともあれ、平屋建てなら間伐材でも住宅が造れる、という可能性を哲学堂は教えてくれる。そして23日のブログにも書いた安中の武家屋敷も。丸太そのままで材を使うと構造材としては最も効果的である。製材することで繊維を切断すると反力が弱まる。法隆寺をはじめとする飛鳥時代の建築が1000年以上保っているのは、クサビ割りと槍芬(やりがんな)で繊維を切断することなく材を用いたことも大きいのだ。
前橋の秘密
午後から前橋へ。敷島公園のバラ園へ。ほぼ満開状態であった。バラは形も美しいいが、その匂いもすばらしいものが多い。軽井沢のタリアセンのバラ園でも匂いをかぎまくったが、ここでもそれをやった(笑)。しかし、バラの花に近づいてそんな行動をとっているのは僕と相方しかいないのであった。
それにしても、平日というのにこの人の多さはどうだ。ほとんどがお年寄りである。余生を遊んで暮らしているの方々なのだろうな。しかし、70を過ぎて毎日畑仕事をハードにこなしているイタルさんや、80を過ぎて講演をこなしているY先生を思い浮かべ、う~む、これでいいのか? と思ってしまう。
細い柱
朝、集落の道の掃除にいく。20日の豪雨でスギの枯れ葉などが側溝をふさいでいるので、皆で集中的に片付けてしまおうというのである。枯れ葉とともに、腐葉土も集まる。それをシートで集めて谷側へ棄てていく。「勿体ないなぁ。これを土嚢袋につめて都会で家庭菜園をやっている人にわけてあげれば・・・」などと考えてしまう。昔は、競い合って落ち葉を拾ったのだ。とくに松葉は火力が強いので煮炊きに重宝したのだ。
伊勢崎の界隈
午後から前橋~伊勢崎へ。次回の個展で古い建物を描こうと思っていて、だいぶ前から外に出たついでに写真を撮って回っている。まだ見ていないものが近辺にもあって、まずは前橋の蚕糸会館に向かう。建物はパッとしなかったが、バラ園はなかなか良かった。2008年の緑化イベントに向けてリニューアル予定だとかで、今シーズンで閉園になってしまうそうだ。植物は時間との連続性でいい感じに育っていく。よく手入れされた太いバラの木やボタン、藤棚もすばらしかったし、温室もよかった。残念である。どんなリニューアルなるのか、ちょっと心配である。