哲学堂ふたたび


さて、今日は前橋の友人H君が遊びに来るというので、高崎哲学堂で待ち合わせ。この建築の構造をもう一度眺めつつスケッチしているうちにH君到着。棗に付き合ってもらいチラシを渡したあとアトリエへ。

ともあれ、平屋建てなら間伐材でも住宅が造れる、という可能性を哲学堂は教えてくれる。そして23日のブログにも書いた安中の武家屋敷も。丸太そのままで材を使うと構造材としては最も効果的である。製材することで繊維を切断すると反力が弱まる。法隆寺をはじめとする飛鳥時代の建築が1000年以上保っているのは、クサビ割りと槍芬(やりがんな)で繊維を切断することなく材を用いたことも大きいのだ。

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ところで、間伐材を利用する工法ではスケルトン・ログとかいう特製金具でトラスを組んでいくのもあるが、好きになれない。あれは本来、鉄でつくるところを間伐材であてがっているのだ。

細い間伐材の断面をみると腐りやすい白太が多い。木の特性を活かすために無垢で使うと虫食いや腐りが入りやすい。哲学堂は柿渋を塗っているようだった。しかし、最も簡潔にして効果的なのは、囲炉裏による「燻し」であろう。これは絶大な防腐効果がある。というわけで、囲炉裏部屋を吹き抜けにして天井裏に煙りを回し、和室や寝室には煙りが入らない構造を工夫すればいいのではないだろうか。しかし、なぜこの方法に日本の建築家たちが分け入らないのか?

 


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