新年の食を刻む


大晦日、近所のスーパーを観察にいってきた。食品売り場はごった返しており、オバサンたちの買い物カゴには「刺身」「牛肉」それに寿司だの唐揚げだのきらびやかに飾り付けしたお惣菜などが載っている。タコやカニなどがどどどっと売り場に並ぶのも恒例ですな。でも、以前、東京暮らしのとき築地やアメ横でバイト経験のあるオレはその実態を知っているのだ。冷凍庫にしまってある売れ残りの「越年(えつねん)モノ」を一掃するのに、この年末は好都合なんだよね。

まあ、それはいいとして、アフリカ産のタコだとかチリ産の養殖サケだとか、情けないな。近頃はなんとマグロまで養殖なんだね。かといって近海物は高いし。

畜産肉に至っては、飼料は遺伝子組み換えだしBSE騒ぎもあってまったく信用できない。アトリエの食事では肉を食べなくなって久しい。なんだか買って料理する気がおきないのだ。

で、僕らは何を買うかというと、納豆と油揚げ、北海道産の塩マス、それに銚子産のメザシ。野菜は買わない。全部で1000円以下だぜ。元旦のメニューがこれだ。

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囲炉裏で炭焼き、マテバシイ食べる


囲炉裏で太い薪を使ったとき、それを灰に突っ込んで上から灰をかけておくと、微小のぶすぶすとくずぶりながら、灰の中で燠火を保ち続ける。昔のひとは、こうして火種を保っていた話は書いた。

こうしておくと、いつも囲炉裏の灰が温まっており、ふたたび炎を立てて暖ととったり炊事にうつるとき、素早い作業ができる。実際、灰をかきおこして熾き火が灰の中から現れたときの、あのふわーっと暖かい感じはなんともいいものだ。

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