霞ヶ浦は今・・・


マップの取材で茨城に来ている。かすみがうら市の周辺で霞ヶ浦を間近に見る。茨城生まれの僕だが、霞ヶ浦をまじまじと眺めるのは初めてのことだった。その汚さに驚いた。薄茶色に濁っている。そして臭かった。いつもこんな風だ、という。が、もちろん昔はこうではなかった。案内してくれた方は「昔ここで泳いだことがある」と言った。透明と呼ぶまではいかないけれど、普通の川のような水色だった。そしてシジミがたくさん採れたそうだ。また、大きな二枚貝もいて、それを切り干しダイコンと一緒に煮たものが家庭のおかずになっていたという。わずか40年前のことである。

middle_1139938928

“霞ヶ浦は今・・・” の続きを読む


小薪割り


鳥が多くなった。ジョウビタキがたくさん飛んで来る。キツツキのドラミングが聞こえ、カケスを見た。これはいただけない声だが、羽は美しい中型の鳥である。

ラフを仕上げる仕事が片付いて、天気の中で薪割りをやった。最近、天気がいいときは外でチビカマを使って食事を作ることが多くなった。このときはスギ間伐材の薪が使いよい。ある程度割ったものがあるのだが、さらに細かくさばいておくとサッと使えて便利なのである。中に枝の基部が潜んでいるものは割りにくいが、芯を外さず放射状に斧を入れることで割ることができる。薪割りは腕だけでなく足腰や全身を使う。緊張がともない、ひと汗かく。この感じがいいのである。

middle_1139938685

“小薪割り” の続きを読む


アトリエの火鉢


囲炉裏を離れたら、和室では火鉢。この炭は自家製だ。とはいえ窯で焼いたものではなく囲炉裏で製造(?)したものだ。方法はいたって簡単。囲炉裏で燃やしている木の先端を火ばさみ叩くかでポキリと折るかして熾炭を取り出す。炉の中央の灰の中にも熾炭が潜ったまま赤々としている。すぐ使うなら(つまり囲炉裏での食事を終え、和室に移動するなら)それをかき集めて小鍋(コーヒー豆を煎るのに使っているもの)で運ぶ。保存して後で使うなら「火消し壷」に入れて火を消しておく。こうしてためておいた消し炭を、後で火鉢で使うのだ。

middle_1139718427

middle_1139718458

“アトリエの火鉢” の続きを読む


イラストマップ仕事中


連日、茨城南部のイラストマップと格闘中である。南部は初めてなので全体像を把握するまで時間を食ってしまった。元図には観光マップとか本屋で売っている折りたたみの1枚地図なんかも参考にするけど、なんといっても一番なのは国土地理院の1:25,000地図と1:200,000図である。前者は登山などには必携の地図でおなじみの人も多いだろう。後者はかなり大きなスケールの6色刷りのものである。この地図が有用なのはこのスケールでありながらおおまかな土地区分(田、畑、山林等)が記号化されていること、また河川の位置が明解であること。環境に取り組む僕にとって、鳥瞰的に全体を把握するのには大切なマップなのだ。

middle_1139547925

“イラストマップ仕事中” の続きを読む


蕎麦の出汁


ホウレンソウの根っこを食べる話を書き込んでくださった方がいた。もちろんアトリエでは根っこも食べている。でも根っこだけやや長く茹でるとさらに美味しく食べやすいね、たしかに。囲炉裏で蕎麦を茹でて食べた。ネギをたっぷり。畑のネギは成長のいいやつがだんだん減ってきて小さいのだけが残っている。が、食べきれないほどたくさん植えてあるのでどんどん抜いて食べている。春になったら分けつして植えなおすとまたどんどん大きくなる。採りたてのネギは本当に美味しい。

middle_1139582275

“蕎麦の出汁” の続きを読む