チャーシュウと冷や中


前にも書いたけど、僕らは車を2台所有していて(軽トラ&乗用車)その乗用車は秋に車検切れでしかも10年落ち。このさい軽の乗用車を購入しようということになり、明日その車を取りにいく。廃車にする車の荷物片付けや車庫の草刈り、軽トラの荷台の荷物運びなどをやった。

この山暮らしにおいて、4WDの軽トラックは実に重宝するのだが、地方の講演やライブもこなす僕らはそれ1台というわけにはいかない。乗用車がどうしても必要だ。そこでどんな車を選ぶか? ということなのだが・・・。まずは、なぜ「軽」かというと、年間の自動車税など維持費がずっと安いからである。ガソリン代も安くつく。

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コンクリート打ちっぱなしvs土壁


台風の雨。みなさんの所はどんな具合ですか? アトリエではバケツをひっくり返したような豪雨が断続的に続いてる。家屋の水はけのチェックや畑、水路の様子を見に行く。ネットでニュ-スをチェック。その後は読書。いや~、晴耕雨読ですね。

「いまの建築は人間をだんだん疎外しながら進行している、単に寒さや暑さから人間を物理的に護るのではなくて、建物自体が人間の生命と深く結びついた状態で建てられなくてはならない、そうでなければ、本当に人間を護る建物はできないのではないか」

「土壁や漆喰壁というものは、元来、人々を魅了するエネルギ-のようなものを発しているのではないかと思います。それは、壁を塗るために必要な『水』という媒介によって、『うるおい』という感覚が人々に伝わるからではないでしょうか」

「われわれが扱う土と水とは、人間の生命の根源として考えなければならない素材です。人間の生命に最も近い土壁が、人間から離れてしまっている。われわれは、土と水で包まれているような建築を、もっと考えていくべきだと思います」(以上、『壁の遊び人=左官・久住章の仕事』久住章+語り/世織書房より)

建築家、長谷川敬さんの著書で知った「カリスマ左官」久住章(くすみ・あきら)さんの仕事を『現代農業 増刊』の取材で、京都の「地球デザインスクール」を訪れたとき見ていた。ガラスとコンクリ-ト全盛の近代建築に根底からの改革をもたらす大きな可能性を、この久住さんの本を読んで強く感じた。

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洗剤はいらない


集落の道普請というか、草刈りの集まりの日だった。元、小学校の分校の建物周りを整備する。草刈りも大切なのだけど、いちばん大切なのは、雨水・排水の水まわりですね。校舎の背後の石垣の下から水が吹き出している。長老のイタルさんがその排水路を黙々と掃除している。水の流れを滞らせない。これが傾斜地の山村において、敷地・建物と長らく付合う要(かなめ)なのですね。

石垣も、畑も、家周りも、この水周りをまず整備する、これが絶対なのです。水はおとなしいときは優しい友なんだけれども、敵にまわすとそれは恐ろしい。ちょっと水路を掘ってやるだけで、ずいぶん建物への被害を回避できるんだよね。

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虫のうごめく日


朝から高曇りでどんよりと暑い。なにやら濃厚な虫の気配。カも多いのだった。キュウリを初収穫。庭のカキの木の上をすばやく旋回している虫たちがいる。捕虫網に入れてみるとルリジガバチだった。

スギとヒノキの小さな薪をつくった。中からクキイムシ(タマムシ類かも?)の幼虫が出て来た。地面に落ちたそれをすかさずアリがくわえて持ち去ろうとする。庭のラベンダーの株の下でオサムシがミンミンゼミの腹を食いちぎって食べている。

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病んだ森、働く家


昨日、PCとの格闘に疲れ、ぼーっとしていた午前中、水戸の友人Wから電話。実はWからアトリエ周辺のカミキリムシ調査を頼まれていのだった。クワの古木に来る希少種がいるらしいのである。「そういえばルリボシカミキリが家に飛んできたよ」「そっか、ルリボシなんてしばらく見てねえなぁ、いい所だ」と嘆息をつくW。いま県北の山中で昆虫調査の真っ最中にケイタイでかけてきたようだった。

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