桐生で和服を


桐生の骨董市は毎月第一日曜日に天神様の境内で行なわれる。山の古道具などを見たいこともあって行ってみた(2回目)。が、今日は町をあげてのお祭り(「桐生八木節まつり」といい、今年で42回目という)で骨董市はなし。それでは、と、お店めぐりをして浴衣などを探す。でも繊維の町というのにアーケードの着物屋は品揃が薄い。

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思い浮かべたのが通りの奥まったところにある大型店『長崎屋』。ここで廉価でデザインの良いものを相方がゲット。僕も帯や下駄など小物の色合わせを見る。このコーナー、長崎屋に出店している全国規模の店なんだそうだ。昨年あたりから若い人が浴衣を自分で買いに来るようになり、とくにこの祭り中はここで買って着込んでそのまま町に行ってしまう娘さんも多いとか。

男性モノはすでに完売だそうで、品物がないのだった。他のコーナーを物色すると藍染めの作務衣(さむえ)を発見。3割引きということもあって購入。桐生まで来て大形チェーン店で中国製を買うってのも虚しいが、しょうがない。アトリエに戻って着てみると、麻と綿が半々でざっくりとして動きやすくてすんごく気持ちいいの。

相方は短大で専門に勉強しただけあって和服には造詣が深い。布というものを無駄なく使う智恵が、和服には凝縮されているという。僕らはアトリエでの履物は、ほとんど下駄で過しているのだが、こりゃ、和服にはまってしまうかもね。

しかし町は暑かった! コンクリートとアスファルトの照り返し、出店の熱気と発電機のエンジン音。各建物の冷房の排気・・・。この中で、窮屈な洋服を着、窮屈な靴を履いている奇妙な日本人。ここはかつて京の西陣と並び称された織物の町だというのに・・・。

緑と樹木に満ちたアトリエは涼しい風が吹く。今朝はカボチャを1個収穫。梅干しもちょっとできた。

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