おさらいしておくと、このアトリエ兼住居「囲炉裏暖炉のある家」が建ったのは2015年の3月・・・だからそろそろ築丸7年になろうとしている。引っ越して最初に植えたのがイチジクとカツラである。そして2016年の初めにアカマツを植え、ダンチサクランボとネコヤナギ、バラ、レモン、カキ、などを植えた。
シンボルツリーとして植えたカツラは根元の直径が4~5cmほどに育ったのだが、お隣のヤギに闖入されて皮を食われてしまい、枯れてしまった。ネコヤナギも育たなかった。高松は夏に50日も一滴も雨が降らない年があるほど植物には過酷で、以前山暮らししていた群馬とはまったく異なる環境である。
出張取材が多い僕には夏の水やりがいちばんのネックであるが、加えてこの敷地は砕石と花崗土を入れ重機でさんざん踏みしめた跡地で、ものすごく地面が硬い。それでも初期に植えたアカマツはやはり元気に根付いた。
もともと瀬戸内気候に適合するアカマツだ。水やりも初期以外がほとんどせず、まったくというほど放置しっ放しだった。が、さすがにこの夏にはツルがからみヤブに覆われそうになったので、根回りの草を刈ったり、下枝を打ったりした。
枝打ちをしていたら鳥の巣を発見した。なんの鳥だったんだろう? 観察したかったな・・・。まあ、これも放置して藪状だったので巣作りしてくれたんだろうけど(笑)。
だいぶ枝を切った。この枝葉は「大地の再生」の水脈に使えるし、松葉は杉葉と双璧で焚きつけとしても最高!
敷地の再奥のコーナーに植えたのが2本のアカマツである。向こう側は以前は空き地だったが、いまは家が建ち始めた。
ここまでさっぱりすると鳥も巣作りしてくれまい。
植えた当時は割り箸くらいの太さだった↓。
このコーナーには水脈を掘ったのだが、いま水が溜まっている。
この湧き水はほんとうは保育園の位置にあったため池に導かれていたはず。が、池は埋め立てられ、境界にコンクリートが打たれてしまったので、湧き水はアトリエの敷地で浸透させねばならない。
しかし敷地に水の気配があるというのは素晴らしいことで、昨年の「大地の再生」工事のおかげで湿地は解消されて空間的・立体的・分水的なめりはりが出来、畑地も増やすことができた。
アトリエにて「大地の再生」講座、開始!(2020.12.13)>
そろそろあの工事から丸1年。もはやしっかりと馴染んで当たり前のように池があり、メダカが泳いでいる。この冬の手入れと春からの植物の胎動期が勝負である。ここの舵取りでこの敷地はまた劇的な変化を来たすだろう。
無理に抑え込まないで、自然の出方を見ながら誘導し、加えていく・・・こんな植物の繁茂に恵まれた日本ならではの楽しみを、多くの人は知らずに地際からの猛烈な草刈りに終始するかあるいは除草剤で化学薬品まみれにしてしまうのだ。
来春からは「野草」の勉強にも力を入れます(宣言)❣️