アトリエにて「大地の再生」講座、開始!


講座開始。1.7トンの重機が到着。今回はバケットなしでブレーカーだけ。たった1日でどこまでできるだろうか。しかも矢野さんの到着が若干遅れるとのことで、圭子さんに空港まで迎えに行ってもらうことに・・・。

簡単に自己紹介をすませ、敷地の説明をして先に作業にかかる。重機組みは保育園との境界に埋められた草避けのビニール剥がしをやってもらった。

かなり手強いビニールや絨毯のようなものがすきこまれているので、重機の力がありがたい。この空気の塞ぎが解消するだけで敷地はかなり変わるはずだし、木を育てるためにも真っ先に手をつけたいところだった。土留めのタイヤは矢野さんの指示待ちでそのまま置いてもらい、土留め効果のないものは引っこ抜いてもらった。

残りの参加者はやっちゃんたちの指導で風の草刈り。東条さんは丹念に撮影に回ってくれた。

プロの2人がエンジンカッターで猛烈なヤブに放置されていた場所を片付けていく。

保育園の境界ぎわ、基礎にくっついて育ってしまったアキニレ。せっかくなので掘り出して移植したい。重機と手のこを使って引き抜く。

それにしても、時期を12月にしたのは正解だった。ここは10月くらいまでヤブ蚊だらけで大変だったのだ。

矢野さんが到着し、もういちど自己紹介から。

そしていよいよ気水脈の掘削が始まる。

炭が大量に使われる。

保育園側には2筋の水脈が入る。竹と枝葉。今の時期の竹は切り旬で腐りにくいはず。

頃合いをみてGomyo倶楽部のメンバーが打ち込みうどんを入れ始める。カマドや大鍋はGomyo倶楽部のイベントで利用しているものをお借りした。パルテノンの中も掃除されてその中で火が焚かれる。皆イベント慣れしているので手際がいい。

イノシシ肉がゴロリと入ったうどんは大好評だった。高校生が作った柚子胡椒がまた合うのである。食後は30分ほど使って、僕がアトリエ内部を解説しながら案内をした。

午後からいよいよ核心部。一番奥の湿地帯を掘る。池堀りまではできないだろうな・・・と思っていたが、矢野さんの動きは早く、それに続く皆の水脈づくりも息があってすぐに着いて行く。

かなり深掘りした脈の合流点、ここに水が溜まってくるはずである。

浄化槽から伸びるパイプの上をうまくかわして道路側の水脈。スタート地点はレベルの関係からU字溝に落とし込めないので大きな点穴を作る。

グランドカバー。まず炭をまいて・・・

広葉樹のチップ。岡山産で、中からトチの実がたくさん転がり出してきた。

驚くほど水脈の延長が進んで、結作業の力をあらためて実感した1日。最後は矢野さんの火起こし術を見ながら感想会。「これなら木を植えてもだいじょうぶだよ」という矢野さんのにこやかな顔を確認し、僕も胸をなでおろしたのだった。

これまで様々な場所で取材を重ねてきて、施主の中には熱烈な「大地の再生」ファンになり活動にのめり込んでいる人が多いのだが、その気持ちが解る気がした。

ここが定期的な活動場所になって、四国のセンターのような場所に育って行くといいと思った。瀬戸内の風土を生かした、果樹と花々にあふれた庭づくりをしていきたい。自然農もこれでまた新たに展開できるだろう。

パルテノンの下には今後「石窯」や「かまど」などを作ってイベントに対応できるようにしよう。スタッフの皆さん、参加者の皆様、ありがとうございました。今後をお楽しみに!


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